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マラソン(長距離走)を走ってどこが痛くなりますか?

先日は大賑わいの東京マラソンでした。

中継を観ながらふと思いました。

「もったいない走りをしている方が多いなぁ・・・。ちょっと手を加えればみんなあと10分は速くゴールできるのに・・・。」と。

運動後の筋肉痛の場所によって分かること

さて、運動後あなたは筋肉痛をどこに感じていますか?

もし、太ももの前(大腿四頭筋)が痛いようであればあなたはとってももったいない走りをしてしまっている一人です。クロカンコースでない限り、正しくは太ももの裏(ハムストリングス)と臀部(お尻)が一番に使われなければなりません。 太ももの前を酷使した走りをしているため、長距離走で腰や首が痛くなってしまうのです。

おそらく今朝目覚めて「何でこんな所が筋肉痛なんだ!!?」と思われた方が多いと思います。それは単に運動不足なだけではなく、あなたの身体活動全体が不合理な動きとなってしまっている証拠です。

プロアスリートのトレーナーとして、効果的なストレッチ方法をお教えしましょう。

今日から写真の股関節前を伸ばすストレッチ(良い例)を今日から始めてください。悪い例のように、前のめりや猫背にならないようにすることがポイントです。

2012-02-22 21.49.30

1回15秒×2セットを左右、1日3回2週間まず継続してみてください。

つまり、朝昼晩に各1分ずつ、一日あたりトータル3分間だけ確保してもらえれば、意外な効果を実感していただけると思います。

このストレッチの意味についても説明いたします。

肩こり、腰痛、各種スポーツ障害はその部分だけに問題があるわけではなく、体全体のバランスの乱れが原因となります。現代人の多くは股関節周囲に原因が潜んでいる場合が多いので、その大元を改善することが大切なのです。

つまり、今回ご紹介したストレッチは、何に効くという限定的なものではなく、体のバランスを整えて各種トラブルの原因へ対処するためのストレッチです。

まずは上記の処方をやってみてくださいね。

要点をおさえて行えば、ほんのささいなことをやっただけでも体は変わるものなのです!!

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございます。

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか?パフォーマンスアップについてお悩みの方、なんとかしたいとお思いの方、是非、一度ご相談ください。

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執筆者:丸山 太地
Taichi Maruyama

日本大学文理学部
体育学科卒業 東京医療専門学校 鍼灸マッサージ科卒業
上海中医薬大学医学部 解剖学実習履修
日本大学医学部/千葉大学医学部 解剖学実習履修

鍼師/灸師/按摩マッサージ指圧師
厚生労働省認定 臨床実習指導者
中学高校保健体育教員免許

病院で「異常がない」といわれても「痛み」や「不調」にお悩みの方は少なくありません。
何事にも理由があります。
「なぜ」をひとつひとつ掘り下げて、探り、慢性的な痛み・不調からの解放、そして負のスパイラルから脱するためのお手伝いができたらと考えております。


肩こりラボが首肩だけでなく足・腰も対象にしている理由

肩こり専門院なのに、腰痛や足も?・・・疑問に思われて当然かもしれません。

幅広く患者さんを集めるため?

追加のオプションサービス?

専門外だけど一応できるという片手間の施術?

いいえ、違います!!

実は、首も肩も腰も足も全て専門分野であり得意分野なのです。

なぜ足腰が得意分野なのか?その理由を説明します。

肩や首のコリの原因を見極めるには体全体を診る必要がある

肩こり・首こりの原因は多岐にわたります。多岐にわたるのですが、以下の3つに大きく分けることができます。

  1. 解剖学的な問題

    筋肉バランス、筋力バランス、姿勢など

  2. 神経学的な問題

    自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)、ホルモンバランスなど

  3. 心理学的な問題

    精神的な負荷、ストレスなど

この3つの原因が、肩こり・首こりを引き起こします。

ただし、この3つの原因のどれか1つが原因ではないのです。

程度の差はありますが、3つの原因すべてが複雑に絡み合っています。

現代社会はストレス社会です。どうしても逃れることはできないでしょう。そんなストレスが原因で、しかも複雑に絡み合っていたらどうしようもない、そう思ってしまうはずです。

安心してください。万人に共通している大きな要因があります。

解剖学的な問題」です。

どんな複雑な問題でも、何か一つのことがきっかけで大きく前進することがあります。

確実に解くことのできる問題、少なくとも正解がある問題、それが解剖学的な問題です。

解剖学的な問題の答えを予想するのがカウンセリング・検査です。

その答え合わせが施術・処置です。

採点するのは「あなた」です。

肩こりの根本的解消とは、良い姿勢を保って生活できる身体ができた時

どんな施術にも必ず意味と目的がございます。

施術の目的は、本来は一つです。

施術する側の目的と、受ける側の目的が異なっていることが多いのです。

需要と供給と同じで、施術する側と受ける側の意思が合致していなければなりません。合致してはじめて本来のひとつの目的となります。

肩こり・首こりの根本的な解消を検討される方は、とにかくもうこれ以上首・肩の不調で悩まされたくないからなんとかしたい人もいれば、とにかく今現在のツライ症状だけでもなんとかしてほしい、という人もいます。

治療にはゴールがあるが、ゴールは1つではない。

治療にはゴールがあります。

もちろん根治がひとつのゴールではありますが、今つらい症状がおさまった、これもゴールです。

今現在の症状を抑える、発症しても症状の度合いを抑える・発症の頻度を減らしていく、いつのまにか気にならなくなる・・・ここまでいけば根治です。

つまり、根治という最終目標のまえに、目標を定めてクリアしていく必要があります。

根本的に改善するために必要となるのは、良い姿勢を保持できる体を造ることです。

良い姿勢というと立ち姿をイメージされるでしょう。静止している不動の姿勢にかぎりません。姿勢は、頭部,体幹、四肢の相対的位置関係を意味します。カラダは動くものであり、動かすものです。静止しているよりも動いている時間のが多いわけです。つまり静的姿勢だけでなくスポーツなどによる動的姿勢も含めなければいけません。つまり良い姿勢を体得できれば、良い動きにつながります。

肩こり・首こりを根本的に改善する唯一の方法=合理的に動く体造りなのです。

良い姿勢ってそもそもどんな姿勢?

姿勢に着目する場合、全身を考えなければなりません。

不適切な足の使い方をしているがために不合理な姿勢となっていることもあります。ほんのちょっと足の使い方を変えるだけで、ほんの数ミリ重心を動かすだけで、上部に存在する首肩にかかる負担が大幅に減ることがしばしばあります。

腰・骨盤の筋肉バランスが乱れているがために良い姿勢がとれないこともあります。(単に“ゆがみ“が原因ではありません。ゆがみを原因とするのは安直すぎます。)

写真を撮ると傾いていたり、気がつくと捻れていたり、猫背となってしまうということは筋力バランスの乱れが原因かもしれません。これは一概に筋力低下とは言えず、あくまで前後・左右・対称的なバランスの乱れです。

これらは人体という不安定な構造物を支えるため必要な筋力不足と筋の過緊張、合理的な使い方が原因です。

背筋を伸ばした姿勢は美しい姿勢だが、良い姿勢ではない

良い姿勢というのは、決して背筋をピンと伸ばして力んだ姿勢ではありません。バレエダンサーの姿勢でもありません。良い姿勢とは、最小筋力で体重を能動的に支えることができる姿勢です。つまり、最も疲れない姿勢です。

ここで勘違いされる方が多いのですが、だら〜っと力みのない脱力姿勢ではありません。そのような姿勢は確かに楽です。ただし楽なのは、ごくごく短い間だけです。楽な姿勢を維持しようとすると骨に負荷がかかります。骨への負荷が長期にわたると、変形が生じます。これが加齢によって骨が変形する理由です。

骨が変形してしまうと、もはや能動的な姿勢がとれなくなります。そのため首・肩・腰に慢性的に負荷がかかり続けます。

加齢による骨の変形と申し上げましたが、生活環境の変化により、年配の方だけの問題ではないのです。

スマホの使いすぎによるストレートネック(スマホ首)も、骨の変形です。

骨の変形は大げさなことではなく、実はとても身近な問題になってしまっています。

良い姿勢のポイントは腰と足

肩こり治療の目的が良い姿勢を保つための体づくりであるわけですから、肩こり・首こりに関係がないように思える腰や足は、実は非常に重要な意味があるのです。

脳科学上、人間はつらいと感じる部分は基本一か所なので、本当は腰が悪くても自覚がなくて肩こり・首こりの症状が治ることで、腰に症状を感じるようになってしまうこともめずらしいことではありません。足の痛みをかばうことで姿勢が乱れて、結果的に首・肩・腰に負担が蓄積してしまうこともあります。

肩こり・首こりを根本的に改善するためには、体全体、つまり腰や足の十分な知識と技術が必要不可欠です。

肩こり・首こり専門の治療院が腰痛や足の治療を行うのは必要だからではなく必然なのです。

katakori LABSが腰や足の治療を行う理由

最後に蛇を例にお話しします。

蛇は頭から尻尾の先まで骨があります。

シンプルに全部繋がっていますので、尻尾に問題があれば、頭の方にも影響が出ることは容易に想像できるでしょう。

人間の体も同じです。少なくとも人間の背骨は頭蓋骨から骨盤まで繋がっています。首や肩の辛い症状の原因が実は腰だった!!なんてことは、珍しいことでもなんでもありません。

人間は2足歩行しますから、蛇と違って、足は足で独立しているとはいえ、骨格としては繋がっています。形状は違いますが、蛇の頭と尻尾と同じように、人間の足と腰は密接な関係にあるのです。

足や腰に問題が生じますと、日常生活に大きな影響がでます。なんとかしないと困るのでほとんどの人は病院にいくと思います。しかし首や肩の場合は、コリを感じるくらいでしたら、日常生活に支障がでることは少ないでしょう。ですから、そのまま放置し続けることで治療が必要なくらい悪化してしまう人が多いのです。

最終的かつもっとも代表的な症状、そしてわかりやすい言葉が「肩こり」なので、当院は「肩こりラボ」という名前になりました。

肩こりラボ(katakori LABS)は、全身の筋肉の問題に由来するあらゆる症状に対して物理療法を行う鍼灸・マッサージ院なのです。本当は、筋肉ラボが正しいのかもしれませんが、筋肉ラボでしたら確実にスポーツジムと勘違いされますよね。

 

 

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執筆者:丸山 太地
Taichi Maruyama

日本大学文理学部
体育学科卒業 東京医療専門学校 鍼灸マッサージ科卒業
上海中医薬大学医学部 解剖学実習履修
日本大学医学部/千葉大学医学部 解剖学実習履修

鍼師/灸師/按摩マッサージ指圧師
厚生労働省認定 臨床実習指導者
中学高校保健体育教員免許

病院で「異常がない」といわれても「痛み」や「不調」にお悩みの方は少なくありません。
何事にも理由があります。
「なぜ」をひとつひとつ掘り下げて、探り、慢性的な痛み・不調からの解放、そして負のスパイラルから脱するためのお手伝いができたらと考えております。


アスリートが競技力・スポーツパフォーマンス向上のために必要なこと

当院では、ランナーの方々の治療を頻繁にやらせていただいております。その中で少し気になったことがあったのでブログ記事としてアップさせていただきます。(ランナーを例にあげさせていただいていますが、どの競技においても共通していえることです)

 

ランナーは疲労や痛みがあっても休まずにジョグでつなごうとしますが、理由を説明できますか?

ランナーの方々は痛みや疲労があるとジョグでつなごうとします。(ジョギングはウォーキングとランニングの中間を意味します。)

問題が生じているならば、普通に考えれば完全オフにするべきではないでしょうか?

どんな競技でも、競技に限らず楽器演奏でも、一日でも休むと鈍ると妄信的に信じられています。

そこで、調べてみた所、2~3日の完全休息で有酸素性代謝能力や持久性筋力が低下する、つまりパフォーマンスが低下するという文献はどこにも見当たりません。

例えば、よくあるシンスプリントやアキレス腱周囲炎、膝蓋靭帯炎、腸脛靭帯炎などといったオーバーユースによるスポーツ障害になってウォークやジョグでつなぐということを聞きますが、これも疑問が残ります。オーバーユース(使いすぎ)ならば完全に休ませなければいつまでたっても治らないし、中途半端に行うのが一番マイナスになると思います。

ウォークやジョグはランよりは低負荷ですが、結局は傷んでいる部分に負荷がかかるため治りは悪くなります。そればかりか、かえって慢性炎症と化し難治性のものへと変化していく可能性も高いです。

体を動かさないことによる不安と、なるべく身体能力を落としたくないがためにそのように「つなぐ」ということを行うのだと思いますが、結局痛みが長引きそれに伴いパフォーマンスは低下してしまいます。良かれと思ってやっていても却ってマイナスとなってしまうのです。

疲労と痛みはイコールではないということ

痛みがなくても疲労は科学的な面からみて、間違いなく蓄積します。そして筋の収縮能力や代謝の低下を招きます。(疲労を感じさせ身体機能を低下させるセロトニン・ブラジギニン・水素イオン・カリウムイオンなどといった化学物質が蓄積していきます)

練習した分だけ競技力が上がるというのは残念ながら正の相関関係にはないのです(スキルやエクスペリエンスは別です)。

各競技によって根拠の無い慣習はつきものですが、「陸上長距離」「武道」「バレエ」においては特に多い印象があります。

筋肉だけがすべてではありません。

勘違いがないようにしていただきたいのが、筋肉だけが重要ではないということです。

靭帯・腱・関節包・滑膜などには身体活動を調整するセンサーがつまっており、これらは一定の物理的刺激に非常にもろいのです。そして損傷した場合、基本的に元通りには戻りません。意識の無い部分が合理的に働いてくれることによって、初めて機能的な身体活動が生まれます。機能的な身体活動があるからこそ、ケガが減り、競技力が向上し、良い結果が生まれます。これは非常に重要なことです。

完全な休息をとることは、トレーニングにおいてとても大切です。

以上により、高強度のトレーニング後や、痛みの初期のうちに短期に完全休息を行うことが何にも増してメリットが高いのでは無いでしょうか。ちなみに、急性炎症というのは生理学上48~72時間、つまり約3日間で落ち着きます。言い換えると早い段階で3日間オフをとれば長引くケガとならずに済んでしまうのです。早い段階で3日間のオフをとる勇気が、一年後のあなたのパフォーマンスを大きく左右するでしょう。ケガを繰り返したり、長引いてしまっている場合は、治療の内容うんぬんの前にまずは練習計画を今一度見直す必要があります。

結論

「心・技・体」をまとめて考えると同時に、別々にも考えなければなりません。特にアスリートならば『慣習=良い』 と安直に考えずに、しっかりと自身が噛み砕いて本質を理解した上で行動しなければならないと思います。痛みの感覚が個人個人によって違うように、刺激に対する感受性も千差万別です。仲間が大丈夫だから・・・、有名選手がやっているから・・・ではなく、あくまでもあなたに適しているかどうかが一番のポイントです。

恐らく現状で「損」をしているアスリートは相当数におよぶでしょう。治療の本質は、単に痛みを取ることではなく、その軌道修正を行い善の循環に乗せることだと考えています。

競技パフォーマンス向上に必要なのはメリハリです。

アスリートが、心身共に充実した調子の良い期間が短いのは、個々のオリジナルのリズムを把握できていないケースが多いと思います。

調子が良いとついつい頑張りすぎてしまう。結果的にオーバーワークになり疲労やケガとなり、逆にパフォーマンスが後退してしまうということを繰り返しは本当に多いです。

短期的ではなく常に長い目でみたビジョンをもつこと

短期的ではなく、長期のビジョンをもって、「目的は何なのか?」「どこに照準をあわせるのか?」を常に問いながら体造りと競技力向上が図ることが大切です。

一度決めたら、かたくなにそれに従うのではなく、柔軟な計画性が肝心です。常に目標・ビジョンは変えていく・アップデートする必要があるのです。

目標や計画を柔軟に変更すること、これは強くするべきところは強くし、弱くするべきところは弱くするというメリハリをつける、に通ずると思います。

競技力向上のキーワードは『メリハリ』です。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございます。

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか?パフォーマンスアップについてお悩みの方、なんとかしたいとお思いの方、是非、一度ご相談ください。

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執筆者:丸山 太地
Taichi Maruyama

日本大学文理学部
体育学科卒業 東京医療専門学校 鍼灸マッサージ科卒業
上海中医薬大学医学部 解剖学実習履修
日本大学医学部/千葉大学医学部 解剖学実習履修

鍼師/灸師/按摩マッサージ指圧師
厚生労働省認定 臨床実習指導者
中学高校保健体育教員免許

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