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首肩腰でお悩みの方を迷わせない!病院・鍼灸院・整骨院・サロン選びのコツ

つらいんだけど、症状をうまく説明できない、病院に行っても何科に行けばいいか分からないし、待たされるのもイヤ。

病院以外でどこに行けば・・・街を歩けば、肩こり〜腰痛の改善、歪みを矯正すれば治るといった効果をアピールするお店、整骨院が至る所に・・・なんとコンビニの数より多いのです。そして鍼灸・マッサージだけではなく、リンパマッサージ、アロマやリフレ、整体、 整骨やカイロプラクティックなど種類も多い!!

そんな肩こり・腰痛で、どこに行くのが正解なのかがわからない方のために、詳しく解説します。

失敗しない整骨院の選び方、鍼灸院選びのコツといった内容のホームページがたくさんございますが、みな内容は同じ・文章もどっかでみたころあるものばかりです。

風邪をひいた、頭痛がひどい、熱っぽい、といったカラダの不調を感じた場合、とにかくすぐになんとかしたいレベルであれば、まず近くの病院へいくことを考えるはずです。

これが「ギックリ腰」だったらどうでしょう?

病院へいきたいけど、腰を痛めると立つのも座るのもキツいので、横になって痛みが治まるまで待つしかない、そうせざるを得ない場合がほとんどかもしれません。

では「肩こり」だったら?

近所の整体・マッサージ店・整骨院にいってみようかな、と思うでしょう。

病院・クリニックに行ってみようと思う人は、極めて少ないはずです。

実は「腰痛」も「肩こり」も背中の筋肉の問題という意味では同じ括りなのでですが「腰痛」であれば治したい、と誰もが思うのに、「肩こり」となるとコリをほぐしたいと思うのです。

もちろん、腰痛は生活に支障をきたしますが、肩こりは我慢できてしまいます。

我慢は日本人の美徳でもあります。ですが、我慢のし過ぎは身体にとってよくありません。

医療費の増大が社会問題となる中、我慢よりも「予防」が大切です。

我慢しすぎて悪化するよりも、軽度なうちに対処して悪化するのを防ぐのも立派な「予防」です。

カラダの不調を感じたら、何をすべきか、どこに相談にいくべきか・・・そんな生活の知恵のご紹介です。

病院・医師・鍼灸院・整骨院の選び方

長文で恐縮ですが、ツライけどどこにいけばいいか分からない、どこにいっても同じ、と思われている方に「治したい」「治療を受けてみよう」という前向きな気持ちになっていただければ幸いです。

整体・マッサージに通う目的が曖昧になってませんか?まず目的を明確にしてみましょう!!

マッサージや整体に通われている方の目的は、大きく2つに分けられます。

あなたはどちらでしょうか?

  1. ヒーリング目的

    症状の緩和や気持ち良さを希望

  2. セラピー目的

    とにかくツライ症状を治したい!

くつろぎ・心地よさによる心身のリラクセーション目的の方は良いのです。

本当は治したいのに、治療に見せかけたリラクセーションでしかないお店に疑問に思いながらも通い続けている、心当たりございませんか?

言われるがまま、通い続けているけど、一向に良くならないし、良くならないのは私のせいにされる・・・そして、職業柄仕方ない、もう年齢だから・・・と治療自体を最初から諦めてしまわれている方が多いのです。

なぜ、そのように思ってしまうのでしょうか?

ひょっとしたら、ただの思い込みかもしれません。

ここで、質問です。

「時間や費用の問題は気にしないでください。時間は少しかかりますが必ずよくなります。治療受けますか?」

こう言われたら、どう答えますか?

今、このページを読まれているあなたは、もちろん、誰もがYESと答えるでしょう。

問題は、時間や費用です。

時間や費用を無駄にしたくない!であれば、自ずと行き先は決まります。

肩こり・腰痛を根本的に改善するには、どこに行けばよいの?病院?整体?

肩こりが酷いから病院へ行こうと思われる方は少ないと思います。

これは、凝りというものを、運動しすぎて筋肉痛になった、という一過性の症状と同じように捉えている人が多いためです。

病院へ行くほどでもない、もめば良くなる、ゆっくりお風呂につかれば・・・という認識が大半です。

治療が必要な酷い肩こりになると、いくら患部を温めても、温泉にいくら入っても緩和程度ですぐにまたつらくなります。

一時的ではなく、ゆっくり体を休めれば良いと考えて休暇をとっても、体が休まらないばかりか睡眠を長時間とっているのに、かえって首がツラくなってしまいます。

放置はいけないとネットやテレビなどで紹介されているセルフケアを様々試しても一向に前に進まない。

これを解決するには、適切な治療を受けなければ解決はしません。

となると、まず病院を検討されるでしょう。肩こり外来の専門の病院というのはほとんどありません。では、病院以外の選択肢となると、整体、整骨、接骨、鍼灸、マッサージ、骨盤矯正、カイロプラクティック、ほぐし・・・いくらでも思いつくことでしょう。

それらの中で、治療できるところは限られるのですが、それは一旦置いておきます。

ネット上の情報の見極め方

インターネット上で治療院を探される場合、スマホの検索窓やGoogle、口コミサイトで、症状+地名、整体+駅名などで検索して探すことでしょう。MAPアプリで、症状を入れて一番近いところをとりあえず探す場合も多いと思います。いずれにせよ、画面に出てくる情報で、最初に注目するのは、★の数でしょう。

口コミや評判を参考にする際に、見方を変えてみてください。

マッサージや整体、カイロプラクティックのお店の口コミで「長いことお世話になっています。」「3年通い続けています。」といった絶賛するコメントを目にされたはずです。多くの方が好印象を抱くはずです。一方で、どうせサクラでしょ?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

実際、サクラは多く、本当の利用者の口コミを見分けるのは難しいかもしれません。大手口コミサイトでは、そもそもネガティブな投稿は掲載されないことが大半です。なぜなら多くの人に利用してもらうことが目的なので、すべてがよいところ、であったほうが都合がよいのです。

不自然に絶賛されている口コミが多いところは、投稿者の口コミ一覧をみてみましょう。普通は行動範囲はある程度限定されるものですが、そうでない投稿の場合、要注意です。そして、他の投稿者の口コミ一覧もみてみましょう。面白いことに、投稿先がかぶっているケースが多いのです。このような口コミがいくつか発見できてしまった場合は、そこの口コミはどんなにたくさんあっても・・・信じるか信じないかはあなた次第、となります。

話を、通い続けてます、といった口コミの話に戻します。

単純に気持ちいいから、通うこと自体が好きだから、そして、スポーツをされている方や、日々の身体のメンテナンス目的ならよいのです。予防のために定期的に通うことは必要です。ですが、肩コリや腰痛を何とかしたい人が通い続ける必要がある治療院というのは、治せない、または敢えて治さない、治療とは名前だけの治療院です。

その理由は、そのような治療院の目的が「通い続けてもらうこと」、つまり「お金」のためです。

お金のためというと悪く聞こえるかもしれませんが、仕事である以上当たり前のことです。

ですが、医療という人の身体・健康を扱う場合、第一目的は絶対に治すことであるべきです。売上や儲けというのは、何事においても「結果」でしかないはずです。

本来、病院は、予防目的や定期検診以外でしたら、通う回数が少なければ少ないほうがよいはずです。

「治したい」「治療を受けたい」方へ

生活範囲内で通える病院・整体院・整骨院・鍼灸院・お店・・・たくさんありますよね。効率よく治して時間とお金を無駄にしないためにも「選び方」が肝心です!

整形外科ではなにをしてくれるの?整骨院と整体は何が違うの?

答えは、それぞれの役割・働きを知ればカンタンに出てきます!!

病院・治療院・お店が、具体的に何をする施設なのかをきちんと知ること

とりあえず病院にいけばよい、とりあえずクスリ飲んでおけば良い、ではこれからの時代は乗り切れません。

友だちが言ってた、Twitterでみた、TVで見た、といった情報は、きっかけは何であれ、その情報の本質を理解することが大切です。

デマの拡散。これは情報を理解せずに鵜呑みにしてしまう、さらに人に伝えてしまうことで発生します。

スマホを誰もが持つ現代、誰もが情報発信者です。間違った情報を拡散しない・自己責任で泣き寝入りしないようにするためにも、お店・治療院・病院では具体的に何をしてくれるおか?どのような効果があるのかを正しく知って意味のある選択をしましょう。

 

整形外科

まず検討すべきは病院です。首・肩・腰・足の不調の場合、整形外科で診てもらいましょう。

慢性的な肩こり・腰痛を治すためには、骨の問題・重大な病気が隠れていないかどうかの確認が必要です。

体の内部の状況を正確に把握するためには、医療機関での画像検査(レントゲン・CT・MRI・エコーなど)を受けなくてはなりません。

整骨院・接骨院・鍼灸院・カイロプラクティックで機材による検査を売りにしている所がございますが、それらはあくまでも「参考」でしかなく、身体内部の確実なことは整形外科でしか判らないという点をご理解ください。

そのため、まず病院の整形外科での受診する、診断を受ける、これはマストです。

整形外科で受診をして、特に大きな異常が見当たらない(「関節と関節の間が狭くなっている」を含む)状態であれば、多くは痛み止めか湿布を処方され、リハビリをすすめられます。

ここが、とても重要なポイントです。

異常が見つかれば、その整形外科で治療できます。異常が見当たらない場合、いわゆる「とりあえずお薬出しておきますね」「様子をみましょう」「とりあえず電気でも流してみましょうか」というありきたりな対応がほとんどです。

何もしてくれないのか!と納得のいかない方も多いと思いますが、決められた制約の中、決められた治療法しかできないのが保険内の医療です。

社会人の方は毎月社会保険料を支払っているわけですが、多くの方が給与から天引きされています。そこで支払われている保険料で賄われる保険を使った医療というのは、最低限の健康を保証する医療です。働いて税金を納めてもらわないと国が機能しません。そのため健康でいてもらうための制度、それが保険という制度です。

病院での受診は、治療だけが目的ではありません。人間ドックや健康診断のように、異常がないか確認するための機関でもあります。整形外科で異常がないという診断は、骨に異常はない、という1つの安心を得られたということです。整形外科的な異常ではないからここでは治療はできないんだ、選択肢がひとつ減ったんだという前向きな捉え方をしましょう。

とはいえ、その病院にそのまま通い続けるか、他をあたってみるか、という判断になるのですが、判断して選択するのはあなた自身です。その判断材料としての情報が以下になります。

病院で異常が特に見つからない場合、病院は何をしてくれるのでしょうか?

厚生労働省による調査(日本臨床整形外科学会協力)では、腰痛の8割は原因不明で痛み止めを処方という残念な結果になっています。これは腰痛に関してのレポートですが、肩や首の痛みも、程度の差はあれ、病院の整形外科における治療現場の実態に近いと思います。

痛み止めを処方というのは、つらい症状を抑えるために、痛み止めの注射や薬、湿布(市販されていないモーラステープ等)の処方を意味します。これらの処置はあくまでも、その時の症状をおさえる手段です。つまり対症療法です。痛みが治まる=治る、ではございません。

対症療法以外の治療手段として代表的なものはリハビリです。病院における健康保険の適用範囲内のリハビリは、ホットパックなどの温熱療法、低周波などの電気療法がメインとなり、5~10分程度のストレッチやマッサージになります。

リハビリ室にいらっしゃる理学療法士(PT)さんは身体動作を改善するスペシャリストです。肩こりを治すにあたって、姿勢や動作の改善は必須です。理学療法士は、本来、慢性的な肩こりを治す力を持ち合わせているのですが、医師の指示のもと健康保険適用内のリハビリしか行えません。

健康保険の利用は治療方法が限定されることを意味します。健康保険の意味する健康とは「生活して働くことができる最低限の健康」です。理学療法士さんが本来持っている実力を発揮できないという現状があるのです。

それ故に、医療機関である整形外科のリハビリに通ったとしても「その時は気持ち良いけど・・・」というケースがほとんどというのが現実です。保険を適用しない自由診療であれば、治療方法は広がりますが、費用は全て自己負担となり、かなり高額になります。

医療機関を上手に利用しましょう

まず、医療機関にて体の内部チェックを受けることは必須です。問題が隠れていないかどうかの確認のためにも、まずは医療機関を受診しましょう。

整形外科選びのコツ

検討している病院やクリニックの医師の情報を把握しましょう。

出身大学や経歴で選ぶのではなく、整形外科医の先生の肩書に、整形外科専門医という記載があるかどうか?

大切なポイントは整形外科医でなく整形外科専門医です。

認定医という似たような名称もございますが、専門医の方が上ですのでご注意ください。整形外科専門医は、医師として6年間、主に整形外科を中心に研修を納めて専門医試験をパスした医師の証です(2020年から新しい専門医制度が始まります)。ですので、間違いのない整形外科選びの参考にしてください。

専門医だから間違いないというわけではないでしょうし、まだ専門医になっていないだけで若い優秀な先生もたくさんいらっしゃいます。迷った時の参考になさっていただければと思います。

保険適用という制限の中では、病院で治療できることとできないことがあります。これらを踏まえて、病院で治療を受け続けるか、他を選択するか、という判断は、以下の情報を参考にしていただいて、お考えください。

整骨院・接骨院

整骨院・接骨院を営む柔道整復師は、急性期(傷めてすぐ)の応急手当のスペシャリストです。簡単にいうとケガをした時に行く所が整骨院・接骨院です。

実は健康保険適用も骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷(いわゆる肉離れ含む)に対する処置に限定されています。

※参考:厚生労働省

肩こりで受診したのに捻挫をした事にしてと依頼された…心あたりはないでしょうか…?

肩こりで受診した方は実際にはどのような疾患にて保険請求されているかご存知でしょうか…?

厳密には肩こり治療には保険適用はされませんし、慢性の症状になりますので柔道整復師の範疇外の疾患となります。この業界が保険の不正請求の温床になっているとしばしば問題にされ不信感を持つ方が少なくないのは、これが理由です。

きちんと保険が適用できるケースもあります。医師の同意書があれば、肩こりでも「療養費」として健康保険の対象として治療を受けることができます。ただし保険適用ですので、保険で決められた治療に限定されるという制約があります。保険適用の治療というのは、必要最低限の健康維持のための治療です。『治すために必要十分な治療』ではないのが現状です。(当院では、治すために必要十分な治療を行うため、あえて保険診療は一切行わず完全自費診療とさせていただいております。)。

肩こりについてのお話でしたが、例えばムチ打ちになってしまってすぐの場合などは正式に保険も適用となりますし、すぐ近くに病院がない場合は、整骨院に足を運ぶのが望ましいと思います。

参考:整形外科と整骨院(接骨院)Q.「整体」なども整形外科の一分野なのでしょうか?

A.日本整形外科学会による回答

歪み=肩こりの原因、と説明する整体(整骨院・鍼灸院も含む)

肩こりの原因は「歪み」ではない。

骨盤矯正という言葉は、誰でも見たことある・聞いたことはあるはずです。骨盤の歪みを矯正すれば、体の不調の回復はもちろん、ダイエット効果までうたわれています。骨盤に限らず、骨の歪みを諸悪の根源とする「ゆがみ理論」はもっともらしいのですが、少なくとも肩こりは歪みから生じるものではございません。なんでもかんでも「歪んでますね」と歪みのせいにしている施術者がいますが、間違いです。

肩こりを引き起こす原因は歪みではありません。肩こりの原因は、あくまで筋肉の問題が主です。ですから骨格矯正や歪みを肩こりの根拠としている所は、そもそも肩こりを引き起こしている原因へのアプローチができておりません。つまり、わざわざ足を運んでも治る見込みはまずありません。

カイロはたしかに気持ちよいでしょう。ですが首の骨をボキッと鳴らす施術は大変危険です。

特に骨をボキっとするカイロプラクティックでおなじみの矯正術などは、 直後はスッキリしますが、その音は過剰に関節が動くことによって生じるため、その後時間が経つと周囲の緊張が増してきます。骨ボキ施術を受けた後に、かえってつらくなってしまったという方、ムチ打ちのようになって悪化したという方は少なくないと思います。

「ソフトカイロ」「無痛整体」といった、骨ボキをやらない、痛くない施術もありますが、ベースとなる理論は「骨のゆがみ」です。ですので、これをいくら追究しても治ることは100%ありませんし、無痛であろうと有痛であろうと整体は無資格者による施術であるため、治療ですらありません。

首の骨と椎骨動脈解離の正しい知識。自分の体は自分で守りましょう。

海外では認められている、WHOが認めている、よくわからないけど凄そうな民間資格を誇示するところが多いのですが、ここは日本です。もし、何かあっても、対応するのは施術者ではなく日本の医師です。

このような治療ではない行為は、無資格ですので誰でもできますし勝手に名乗れます。自称ゴッドハンドが良い例です。その結果、整体やカイロでの施術が原因による事故も起こっております。

体がおかしくなったらどこに行きますか?

病院ですよね。

治療して無事に治っても、あとから整体やカイロで受けた施術が原因だったと証明することは困難です。だからこそ、好き放題やっている側面もあります。無資格者なのに一般の方から見てさも有資格者のような表記をしていること(ここでいう有資格者とは国家資格である厚生労働大臣免許を保有している者という意味で民間資格保持者を意味しません)、そして治療ではないのにさも治療のように見せかけた表現をしていること、この二点が本当に治したい方を惑わす大きな要因であり、問題であると当院では考えております。

人は、どうしても、ニュースや話題にでもならない限り、問題意識、危機感を持ちません。ひとつ言えるのは、近い将来、必ず大きな問題になります。

急増する『整体師による骨折』

国民生活センターでは、「マッサージを受けて骨折、もしくは健康被害を受けた件数は2007年度以降の5年間で825件が発生しており、報告件数は年々増加している」と発表しています。参照: 国民生活センター-手技による医業類似行為の危害-

柔道整復師がいる接骨院や整骨院で、健康保険が使えます、各種保険取り扱い、ということをアピールしている治療院が多いですが、健康保険が適用できるのは、健康保険適用も骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷(いわゆる肉離れ含む)に対する治療のみです。つまり、整体も行っている整骨院がある以上、整体も保険が適用されるように錯覚してしまいます。整体には保険は適用できません。

国の医療費の増大が社会問題になっています。安いから、薦められたから、という理由で、安易に保険を使うのは不正請求に手を貸すことになります。不正請求は遡ってバレます。何もかも捻挫ということにしているので捻挫する人が統計上多すぎなのが今の国の現状です。ですので法律も変わり厳しい状況になってきています。不正請求によって潰れる整骨院がありますが、当然、利用者の情報も筒抜けです。国の保険だけでなく、民間の保険会社からの信用を失うと大変なことになります。

街頭での呼びかけ、ポストに大量に投函されるチラシ、オープニングキャンペーン、初回無料、先着○○名さま限定、無料治療体験?といった囲い込み・呼び込みに必死な整骨院には特に気をつけて下さい。

参考:整形外科とカイロプラクティックQ.カイロプラクティックとはどのような治療法でしょうか?

 

A.日本整形外科学会による回答

カイロプラクティックは、海外の医療現場で行われていますが、理論・方法は、国内のそれとはだいぶ異なるものです。それを本物といってしまっていいのかわかりませんが、国内でも真面目な本物のカイロプラクティックを行なっているところはあると思います。ただし数はかなり少ないと思われます。

少しずつですが歪み原因説を否定する整体・治療院は確実に増えてきています

ここ最近になってようやく歪みを直しても意味がないと説明する整体・治療院が増えてきました。中には当院のホームページ上のテキストをそのまま使って説明していて実際どのようなことを行っているのかは定かではないところもございますが、少なくとも選択肢の幅は広がってきています。「その痛みの原因は歪みかも?」といった手書き看板を掲げているようなところは治療の選択肢から除外するだけで、かなり絞り込めるはずです。

 

リンパの流れを良くする、身体をほぐすことを目的とするマッサージ屋さん

マッサージという言葉を使ってよいのは「あん摩指圧マッサージ師」という厚生労働大臣免許を保有している者のみです。つまり「お店」では使えません。ですから、リンパマッサージのように○○マッサージという名前にすることで法律の隙間をついているのです。マッサージという言葉を使わずドレナージュといっているところも見かけます。

リンパの流れを良くして、内側から綺麗にする、リンパの流れを改善すると毒素が消える、肌荒れやむくみが解消する、などといいますが・・・残念ながら、医学的根拠に乏しいです。

そもそも毒素ってなんでしょうか?そして、リンパの流れをよくすると免疫力を高めるともいいますが、免疫の主役は白血球。白血球というと血液の中にあるもの、というイメージがありますが、血液の中だけではないのです。白血球にも種類があり、それらの総称です。そのうちのひとつがリンパ球であり、それはリンパ液の中に存在します。ただ、それだけのことです。

ところでリンパって何なのですか?どこにあるんですか?

リンパの流れ・免疫というワードがもっている、なんとなく良さげなイメージ・雰囲気。実際、きちんと説明できる人自体少ないでしょう。マッサージ屋さんでもほとんどいないと思われます。もし通われているのなら、リンパ・毒素・老廃物ってなんなのか質問してみて下さい。

クイックマッサージ・リフレなどいわゆるマッサージ屋さんは基本的に凝っている所を揉んで快楽を提供する所なので、治しにいく所ではありません。当然治りません。気持ちよさ、安らぎを求める人のためのお店です。ですから、カラダを治すことを目的としているのでしたら、オススメしません。

人間の身体は刺激に慣れていく順応性があります。

コリは刺激に慣れていきます。お店に通う頻度が増し、行くたびに強さを求めてしまうようになりますと、コリは悪化しているということです。そうなると治療にも時間を要するので、身に覚えがある方は治療を早めに検討しましょう。あくまでも目的次第でございます。

ペインクリニック

「何をやっても治らない!!」方の中にはペインクリニックへの受診を検討している方も少なからずいらっしゃると思います。

ペインクリニックとは、その名の通り「痛み(=pain)をとる」「症状を緩和する」ための医療機関です。主に麻酔科の医師がいらっしゃいます。

ペインクリニックで主に行っている肩こり治療は2つあります。

  1. 痛み・症状を感じさせる神経をブロックする

    圧痛点の局所神経ブロック(トリガーポイント注射)・肩甲上神経ブロック→症状を自覚しているその部分に対して直接アプローチして痛みや疼きを感じなくさせます。

  2. 首肩への血流を妨げている神経をブロックする

    星状神経節ブロック→首の付け根にある頭と肩、上腕を支配する自律神経のうちの交感神経の塊です。この神経をブロックすると肩全体の血流を改善します。

神経ブロック治療を受けますと、今までマッサージ・整体・一般的な鍼(ハリ)を行っても数日内で元通りになってしまっていた方でも、一定期間はその苦痛から解放されます。

これは治療を行う上で、とても良いことです。

注意点として、薬の効果は一定期間で確実に切れます。つまり投薬をずっと繰り返し行わなければいけません。

これは仕方のないことですが、繰り返しているうちにだんだん効きが悪くなり、少しずつ量を増やしていく必要があります。

ブロック注射は一定期間効果はあっても、あくまでも対症療法。首肩の筋肉へ物理的負担をかけている原因、首肩の筋肉が疲労し硬くなる原因に対する効能はないということは覚えておいてください。

星状神経節ブロックによって血流を改善はできますが、肩こりの原因が血行不良だけではないことは以下の記事で詳しく解説しています。

苦痛からの即時的な解放はとても素晴らしいことである反面、これは、痛み止め・消炎鎮痛剤を服用し続けること本質的には変わりはないのではないかと考えております。

ボトックス注射

美容クリニックで有名なボトックスをコリの感じる部分に注射する施術があります。

ボトックスにはボツリヌス菌から作られた成分があり、筋肉の動きを止める作用があるのです。いわゆる筋弛緩作用です。つまりボトックスは筋肉を収縮できない状態にするため、硬くなっている筋肉を一定期間弛緩させることができます。

これは一見血流改善よりは理に適っていることになりますが、注意が必要です。

例えばA、B、Cの3つの筋肉が相互関係にある場合、Aにボトックス注射を打ちますと、ボトックスによってAの筋肉は収縮できないようになります。そうしますと、B、Cの筋肉がそれに代わって頑張って働くようになります。すると別の所にコリが発生します。

繰り返しボトックスを使用しますと、その筋肉は退化してきます。筋肉が退化しますと、他の筋肉で補う状態となります。つまり、また別の箇所がコリ、ボトックスを打ちますと、悪循環になります。

筋肉を緩めることで、血流を改善と聞けば聞こえはよいのですが、筋肉の内側の血流は筋収縮によって促されます。ボトックスによって収縮できない状態ということは該当する筋肉内の血流は悪くなっているのです。

そのため、ボトックスを使えば頑固なコリを絶対に弛めることはできますが、それが治るということにつながるかといいますと、ケースバイケース、むしろ、かなり限定的な場合のみ有効といえます。

ボトックス注射は、ボツリヌス菌から作られた成分です。ボツリヌス菌は食中毒の代表的な原因菌のひとつです。どんなクスリにも副作用がありますが、ボトックス注射は、動物実験で妊娠や胎児への影響が認められており、妊活・妊娠中の女性はもちろんのこと男性も受けてはいけないとされています。

神経ブロック治療は有効な場合はもちろんございますし、根本治療と併用できれば理想の治療方法のひとつです

上記ではネガティブな見解となってしまいましたが、ペインクリニックでの神経ブロック治療は治療の選択肢のひとつとして必要です。

鍼灸・マッサージ含めてどんな施術・治療を受けても楽にならないという方の症状を即時的に解消できる手段は本当に大切です。疼痛の管理はQOL(生活の質)の向上のために欠かせません。

兎にも角にも一刻も早く、今ある痛み・こりから解放されたいというお考えでありましたらペインクリニックに足を運ぶのが良いです。注射技術によってバラつきはあるもの、ほぼ確実に一定期間の痛みからの解放という希望は叶うはずです。

忘れてはいけないのは「痛み・コリを感じなくなる=治った」ではないということ。この点を患者さんご自身で認識しなくてはいけません。

ペインクリニックにて神経ブロック治療を行い、症状が緩和している期間に、筋肉バランス・姿勢・動作など体を造り変えることで根本治療を行うことができれば理想です。ブロック注射の効果がある内に根本治療が行うことができれば、ブロック注射の効果が切れた後に元通りになるというサイクルを断ち切ることができます。

 

ストレッチ店

最近はストレッチ店も目立ちますが、ストレッチのみで肩こりは治りません!!ここでいう「治る」というのは、一時的な症状の緩和を意味しません。

肩こりがストレッチでは治らない理由

肩こりでつらくなる部分は、不良姿勢によって常に引き伸ばされてしまっているのです。ストレッチは、引っ張って伸ばす、という意味ですが、肩こり=つらい部分がストレッチされてしまっているという状態なのです。

その引き伸ばされた状態はつらいので体は反発しようとします。そのために筋肉が疲労して硬くなり、血流が悪くなり、症状が出現するのです。

整理しましょう。

凝っている部分は日頃から常にストレッチ・引き伸ばされてしまっている状態なので、その部分をさらにいくらストレッチしても、一時的には楽になったような気がしても、根本の解消には決してならないのです。

え・・・?こっている部分が日頃からストレッチされている・・・?

いまいちピンとこない方がいらっしゃると思います。もっとわかりやすく解説いたします。

例えば下を向いて作業をしていると首の後ろの筋肉が引き伸ばされている状態となり、それが長時間に及ぶとコリになります。コリがひどい部分はそもそもストレッチしても伸びないし、楽にならない、という点を重症の方はご理解いただけると思います。

そして、多くの方にはあまり実感がわかないかもしれませんが、中には体が非常に柔らかい、つまり関節可動域が非常に優れているにも関わらず首肩こりにお悩みでいらっしゃる方がいます。

実はこのような方の場合、ただほぐせば良い、やわらかくすれば良いとはいきません。関節可動域は正常、もしくはそれ以上あるわけなので当然ストレッチによって改善は見込めないのです。

また、ストレッチ店にお勤めでいらっしゃる方は基本的には民間資格保持者で国家資格を有しているケースは少数です。国家資格を取得していなければ法律上治療行為は行えません!!違法行為となります。

そのため「体を変える」ことをうたっていたとしてもストレッチ店は整体と同様、無資格者が行うリラクセーションの範疇であり、肩こりを治すために行く所ではないのです。

当院でもストレッチは関節可動域を改善するためにしばしば行いますが、あくまでも一つの手技でしかありません。ストレッチのみで肩こりを根本的に改善することは現実的には不可能に近いと思います。しかし、裏を返せば、関節可動域の改善にはストレッチが特に有効といえます。

ストレッチ店ならではのメリット

「肩こりを治す」「腰痛を治す」という限定的な面に限ってはストレッチ店を否定するような文章になってしまいますが、ストレッチ店ならではのメリットもあります。

まず、ストレッチは無資格者が行ったとしてもマッサージと比べて有害事象は比較的起こりにくいといえます。

そのため、無資格マッサージや整体で硬い所をひたすら揉まれた結果、揉み返しに苦しむといったことはストレッチ店ではまず起こりません。この点は安心です。

ストレッチ店には、NATA- ATC、NSCA-CSCSといった資格を保持しているトレーナーが在籍しているお店がります。このようなプロのトレーナーの資格を有している方は、単に固い所を伸ばすというだけではなく、体のバランスを整えるという意味での施術をしてくれる可能性が高いです。きっと何よりも効果的な筋トレやセルフケア方法の指導も受けることができるでしょう。

体の硬さでお悩みの場合や、健康な方がさらに健康増進を図るためにはストレッチ店に足を運んでいただくメリットはとても大きいと思います。これはヨガ教室も同様です。ストレッチ店もヨガ教室も、体を治してからいくべきところです。治しにいくところではありません。

 

健康な人が健康を維持するための場所

フィットネスジムはあくまで健康な方が健康増進をはかるための場所です。ヨガも同様です。単にマニュアルに則っての筋肉トレや、やみくもに体を動かすことでかえって負担となり状況が悪化してしまう場合もございますのでこれには注意が必要です。体を変えるには患者さんの個々のお体状況に応じた対処が必要になります。そしてお体状況をきちんと把握するためには専門的な知識が必要になります。
西洋医学的な鍼灸・マッサージ院や、NATA-ATC・PT(理学療法士)・NSCA-CSCS・日本体育協会認定ATなどの資格保持者が属するパーソナルトレーニングジムとなります。数々の民間トレーナー資格がありますが、この四つの資格いずれかの有無を参考にしていただくとよいでしょう。あくまでも個人的な見解ですが、日本国内でみられるトレーナー資格の信頼度としては「①NATA-ATC・PT(理学療法士)→②NSCA-CSCS→③日本体育協会認定AT」となります。

体造りを目的としたトレーニングを行う、もしくは現在行っている場合「お体状況が常に前進しているかどうか」これを第一のチェック項目にしてください。前進していなければ、見立て、もしくは対処方法(トレーニング内容)のいずれかがエラーとなっているためなので、今一度検討していただけましたらと存じます。体を変えるという事は容易な事ではありませんが、お体状況に最適化された処置を行えば体は必ず変わりますよ。

ストレッチをすると疲労解消にも効果があるとされています。たしかに、スッキリして精神的疲労を緩和する効果はあるでしょう。ここで大切なのは精神的な疲労を解消という点です!!ストレッチには肉体的な疲労を解消する効果はございません。

血行がよくなるからという、いかにもな理由による説明をされているところも多いですが、血行良くしたいのでしたら温める方がずーっと効果的です。お風呂で湯船にゆっくり浸かりましょう。

東洋医学に基づく鍼灸・マッサージ院

東洋医学では、伝統的で特徴的な診察法が用いられます。脈・舌・腹などの状況を観察して、施術者の主観的観測のもと「気」「血」「津液」「経絡」 などの異常をみつけ、独自の診断が出されます。そしてその診断に則り、ツボと呼ばれる定点に鍼やお灸といった施術を行います。

東洋医学において、基本的に適応できない疾患は無いとされています。様々な。ただし、「治療方法はあります。でも効果は保証できません。」というのが実際のところです。

実は、 東洋医学はあくまでも考え方であり思想なのです。

数千年前、まだ人体解剖学が体系化されていなかった時代に人体を構成するものは「気」「血」「津液」だとされ、「経絡」というルートがあることが仮定されました。そこの異常を見出して治療を行うので、今現在では実体が確認されていないものに対して施術を行いま す。

よくわからないから定義して仮定しただけなのです。

人は、よくわからなくても、シンプルな因果関係さえ示されれば、すんなり受け入れてしまいがちです。

人体にはまだまだ未知な部分があります。今後新たに気や経絡などが確認される可能性はありますが、万人が眼で見て触れることができる西洋医学的な解剖学と比較すると「不確か」と言わざるをえません。施術者のセンス(直観)がとても問われる治療です。

例えば肩こり治療の場合、症状を自覚しているのが首や肩だとしてもその部分にはあまり触れず、手や足に対して処置を行うケースが多いです。

もちろん全てがそうではありません。ほとんどの場合がそうなのです。

その理由は、首肩がつらくなるのは「気」「血」「津液」の過不足や滞りが原因とされるためです。その通路となる「経絡」の流れを良くすることを目的としています。「経絡」と呼ばれているルートの主要部分やツボが手足に多いため手や足に対して処置を行うのです。東洋医学では「刺しているか、刺していないかわからない鍼」や「お灸」がしばしば行われます。

当院ではリスク対効果という面からお灸は一切行っておりません。

あらゆる病院に通って診療受けたのに改善しなかったのに、東洋医学で救われたという方も少なくないと思いますが、それは、たまたま、その人には効果があった、というのが現実です。自分に効果あったから人に薦めたくなる気持ちはよく分かりますが、東洋医学=誰にでも効果がある、万能である、ということではないという点だけご留意ください。

当記事は、10人中1人に効果があるものと10人中3人に効果があるものがあれば、後者をオススメする、という視点であるという点を、どうぞご理解ください。

西洋医学に基づく鍼灸・マッサージ院

東洋医学とは言葉としては対をなす西洋医学ですが、一般的な医学、現代医学を指します。

現代医学の特徴でもあり欠点でもあるのですが、とにかく明確です。

現在の医療では治りません、現在処方できるのはこの薬のみです、決まった日数分しかお薬は出せません、といったようにとにかく融通がききません。もちろん医学というよりは健康保険制度による制約のせいもあるでしょう。

現代医学というのはより高い確率で、効率よく治すこと、生命を救うこと、を突き詰めていく学問なのです。

これだけですと、東洋医学の方が良いと思われるかもしれません。1%でも望みがあるなら、希望がもてる方が良いにきまっています。

西洋学的な医療に100%はありえませんが、再現性や一定の確率が担保されているのは間違いありません。

効果はあるかもしれないし、ないのかもしれない、という確率自体が担保されていないのが東洋医学です。わかりやすく説明するためにあえて極端な例を挙げます。1万人に対して1人に効果があれば、効果あったとする のが東洋医学、あまりに数が少ないので効果なし、とするのが西洋医学(現代医学)です。

現代医学的な肩こり施術の流れとは?

西洋医学では、解剖学をベースとし、まず問題を起こしている部分、つまり解剖学的な異常がある部分に直接アプローチします。

肩こりでしたら、首肩周辺の筋肉です。

症状を引き起こしている首肩の筋肉そのものに対して処置を行います。いわゆる対症療法です。

次に症状を引き起こしている筋肉に負担をかけている他の部分の筋肉に対してもアプローチを行います。これは、首肩にかかる物理学的な負担を減らすことが目的です。首や肩へ負担をかけている原因は人それぞれとはいえ、首肩自体にその原因がありません。例えば姿勢が悪いから、となれば足腰に問題があるわけです。体全体へのアプローチが必要なのです。

肩こりや腰痛を確実に治したい方は、まず整形外科にて基礎疾患の有無をチェックしましょう。問題がなければ、上記の例のように西洋医学的な視点のもと全身へのアプローチが望ましいのです。原因を究明し、一つ一つ解消していくという論理的なアプローチ、これをきちんと実践できればよいのです。

ですので、西洋医学的理論のもと筋肉に対する施術を行い、姿勢と動作を改善してくれる鍼灸・マッサージ院をオススメします。

それでも、治らなかった、よくならなかったのでしたら、東洋医学の鍼灸・マッサージが効果あるかもしれません。この順番が本当に大切なポイントで す。つまり「東洋医学は第一選択肢であるべきではない」のです。

東洋医学と西洋医学の融合をうたう鍼灸・マッサージ院

世の中には、西洋・東洋医学の良い所を合わせた施術をする折衷治療を行う治療院がありますが、これはあまりおすすめできません。「良い所だけを合わせた・・・」と聞くと響きが良いですが、裏を返せば、どちらにも特化していない、中途半端である可能性が高いです。もし、東洋医学的治療をご希 望されるようであれば、完全に東洋医学的理論の元、治療を行う治療所に足を運んでいただきたいと思います。この業界の宣伝におきまして、耳触りの よいキャッチコピーには必ず裏があるとお考え頂いて良いと思います。

肩こりに効果的なのは、鍼・マッサージ、ストレッチ、トレーニングの3つ

治療院やお店が何を行うかについて、解説しましたが、メリットとデメリットが混在しているケースがあります。混乱されるといけませんので、上記解説を、肩こり治療を行う上で効果的な「方法」の面から、整理します。

肩こりを治すためには、鍼・マッサージ、ストレッチ、トレーニングの3つが大切です。

マッサージ・鍼硬くなった筋肉を弛めることができる=局所症状の解消に対しては効果的。対症療法に特化しているので、これだけだですと「施術を受けても時間がたてば元通り」から抜け出せません。 ストレッチ・関節モビリゼーション硬くなって動きづらい関節の可動域の改善ができます。首肩腰に負担をかける不良姿勢を改善できますが、局所の症状(コリ)を解消することは難しいです。運動療法・トレーニング体を動かすことで筋肉がゆるんだり、スッキリする感じを得ることができます。筋力の向上はとても大切なこと。根本改善には運動は必須ですが、局所の症状(コリ)を解消するには不十分です。症状が低下して、関節可動域が確保されている状態での運動が重要です。

このように、それぞれの方法には一長一短があるため、首肩こりを治すためには、これが一番いい、これだけやれば良いといった、最良の唯一の方法はないという点をご理解いただけると思います。

つまり、これら3つを全て行うことができるところが、肩こりでお悩みの方にとって最適です。

肩こりや腰痛を治すためにどこに行けばよいのかという質問に対する回答

長々と解説しましたので、最後に、どこに行けばよいのか?という点についてまとめます。

まず、整形外科にて骨の問題や病気がかくれていないか、チェックを受けてください。そして、異常が無い、もしくは原因がはっきりしないようであれば、東洋医学ではなく現代医学的理論のもと筋肉に対する処置を行い、姿勢と動作を改善してくれるNATA-ATCまたはNSCA-CSCSといったトレーナーライセンスを保持したセラピストか理学療法士が在籍する鍼灸・マッサージ院に足を運んでください。(リハビリにて電気や温熱療法を続けていても、直後には緩和されても一時しのぎであるということをどうかご理解くださいませ)

そして、鍼灸師、按摩・マッサージ・指圧師という国家資格を有している者が施術を行っているかどうかを確認してください(事前に電話で確認する、ホームページなどでスタッフの情報をチェックしましょう)。

鍼灸・マッサージという言葉が院名に入っていても国家資格者が施術をしているとは限らない

鍼灸・マッサージ・整体院、整体・鍼灸・マッサージ院といった名称も目にされることでしょう。

整体は無資格者が行い、鍼灸・マッサージは有資格者が行うもの。

つまり、有資格者が、整体も行うんだ、と思われるはずです。

ここで、ひとつタネ明かしをしておきます。

国家資格を持っているのに整体という言葉を使う理由

国家資格には、接骨を行う柔道整復師以外に以下の種類があります。

  1. 鍼灸師

    鍼とお灸

  2. 按摩マッサージ指圧師

    マッサージ

鍼灸師は、鍼師と灸師の2つの資格を一緒にとる人がほとんどなので、1つにまとめられて呼ばれます。

ポイントは「按摩マッサージ指圧師」という資格です。

鍼灸師の資格はもっていても、按摩マッサージ指圧師の資格は持っていない方がとても多いのです。これは、学校の数の差という現実的な問題も大きいのです。両方持っているから偉い、優秀ということではございません。

ですが、整体・鍼灸・マッサージ院といった名前のところは高確率で、按摩マッサージ指圧師の資格を持ったセラピストがいません。鍼灸師資格のみを有する者しかいないということです。

これが、「整体・鍼灸・マッサージ」というネーミングのカラクリです。

繰り返し強調しておきたいのは按摩マッサージ指圧師の有無が全てではございません。有していなくても素晴らしい技術をもったセラピストはたくさんいらっしゃいます。

技術ではなく国家資格を持っている・持っていない、という点での判断というのは、腕の良し悪しとは無関係ですし、患者さんからすれば、治るの?治らないの?という点がもっとも重要です。

本気で患者さんを治すことに取り組んでいる鍼灸師、鍼灸師であることに強いプライドを持っているならば「整体」という言葉は使いません。

ただ、整体という単語がこれだけ一般に認知されてしまっている以上、資格があろうがなかろうが「整体」でひとくくりにされてしまうわけです。ですから、分かりやすさに重きをおいて整体やってますというスタイルの鍼灸・マッサージの存在の否定はできません。按摩マッサージ指圧師の資格がないから、整体という言葉を使う鍼灸師と、整体という言葉を使わない鍼灸師がいます。そして按摩マッサージ指圧師の資格を持っていても整体という言葉が一般受けがいいから使っている人もいるのです。

整体やスポーツマッサージ・〇〇マッサージといった類のリラクセーション施術ではなく、本物のマッサージを受けたい場合は、按摩マッサージ指圧師かどうかを確認してください。これだけで、かなり絞り込めるはずです。

整体やゆがみ理論については、先に説明したとおりです。施術内容の説明やコース名に「ゆがみ」という言葉が入っている場合は、治療という意味ではまったくもって無意味です。「リンパ」という言葉を使っているところも同様です。効果はまったく期待できません。

「整体」「ゆがみ」「リンパ」・・・この3つのうち1つでも入っている治療院・お店で期待できるのはリラクセーション効果のみです。

良い鍼灸院の選び方を知りたい方へ

鍼灸・マッサージ院の名前や施術メニューに「整体」という単語の有無がひとつの判断基準になります。

数は限られると思いますが、NATA-ATCまたはNSCA-CSCSといったトレーナーライセンスを保持した施術者か理学療法士が在籍する鍼灸・マッサージ院が理想です。

そして、西洋医学的な鍼灸・マッサージ院でも、もちろん技術力には差がございます。もし、改善しない、効果を感じないようでしたら、他の西洋医学的な鍼灸・マッサージ院に思い切って変えましょう。それでも、どこにいっても効果がないようでしたら・・・東洋医学的な鍼灸・マッサージ院を検討なさってください。

実際問題、当記事で推奨しているような治療院は少ないです。

業界現状を見渡してみると、ご推奨させていただきましたような治療施設の数は多くはありません。探したけれども見つからない、行きたい所が見つかったけれど遠方により行くことができないという方もいらっしゃることでしょう。

いい治療院が見つからない・・・目的を明確にして、施設を使い分けましょう!!

希望の治療院が見つからない、見つけたけど通うのが困難な場合は、目的をはっきりさせて施設を使い分けることをお勧めします。

あなたの目的のうち、「今つらい症状をどうにかしたい」「コリをほぐしたい」「筋肉を柔らかくする」「関節をやわらかくする」といった事に関しては西洋医学的な理論のもとで治療を行う鍼灸・マッサージ院をご利用ください。

そして、「筋肉を強化する」「体のつかい方を改善する」「姿勢や動きを改善する」といった体造りに関しては、NATA-ATCまたはNSCA-CSCSといった資格をもったトレーナーか理学療法士が在籍するパーソナルトレーニングを受けてください。パーソナルトレーニングを受ける際「体幹機能を回復させてほしい」とオーダーするのがポイントです。

トレーニングジム選びのポイント

トレーニングジムを選ぶ際のの留意点は大きなフィットネスジムやチェーン展開しているお店のパーソナルトレーニングではなく、なるべく小さい規模のジムや個人で開業されているトレーナーさんのほうが良いです。そして、必ず確認していただきたいのは、それは、NATA-ATCまたはNSCA-CSCSのトレーナーのライセンス、または国家資格である理学療法士を保持している方が在籍しているかという点です。これはとても重要です。

ライセンス・国家資格の有無を確認しなければならない理由

理学療法士・NATA-ATC・NSCA-CSCSといった資格は、お金払って講習受ければ取れる類のものではございません。取得するのは簡単ではなく、何より資格を取得するためには、一定の医学的知識があることが担保とされています。専門トレーナーといいながら、実際は研修2週間受けただけのただの素人といったケースが多い業界ですので、資格の有無の確認は必須です。

肩こりを治すためにはフィットネスの知識では不十分です。肩こりを治すためには、医学的な知識が必要不可欠なのです。

掛け持ちするのは良くないのでは?と思われた方へ

理想であれば、これらを一つの施設で一貫して行うことが慢性的な肩こりや腰痛を最短での根治につながりますが、実際はそのような施設はそう多くはありませんので、読者様のおかれている状況によってはこのように目的に応じて使いわけていただければと思います。

「掛け持ちするのは良くないのでは・・・」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。患者さんを治すということやメリットを最優先することを貫いているセラピストやトレーナーは、自らの専門分野や適応範疇を熟知しており、それぞれの領域のプロフェッショナルと連携を組むことが可能です。

何を掛け持ちするかにもよりますが、それが目的を達成することに医学的観点から適しているということであればむしろ連携を推奨するでしょう。決して、自らの領域にしばりつけようといたしません。患者さんにとって最も有効な手段、方針、意志を優先するはずです。(目的に応じた使い分けや連携を拒むか否か、それに対する説明でその治療担当者の資質を判断する目安にもなるでしょう。)

当記事はkatakori LABSが実践していることを踏まえ、患者さんを治す、助けになるはず、という信念を持って書きました。冒頭で述べましたように当院に治療にお越しになれない方のお役に立てれば幸いです。そして、もし疑問点やご質問がございましたら、できる限りの対応をさせていただきます。

1点だけ注意点がございます。

実際に体を診てみないことには判断はできません。責任のもてない適当なアドバイス・回答はできませんし曖昧な答えは双方にとってよくありません。回答できる範囲はどうしても限定されてしまうという点だけは、どうぞご了承ください。

 

 

この記事を書いた人

丸山太地

肩こりラボ鍼灸マッサージ院代表。日本大学文理学部体育学科にてスポーツ医学を学び、在学中よりトレーナーとして活動。東京医療専門学校にて国家資格を取得。上海中医薬大学へ留学、解剖学実習修了。人体の構造を理解するために、日本大学医学部、千葉大学医学部の解剖学教室にて人体解剖について学ぶ。 <資格>鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師/厚労省認定臨床実習指導者/NSCA-CSCS/日本体育協会認定 スポーツリーダー/中学・高校保健体育教員免許/パワープレート認定トレーナー

低気圧による体調不良の仕組みを知って気象病・天気痛・気圧痛を解消!!病院いくなら何科?という疑問にもお答えします!

爆弾低気圧・猛烈な台風・集中豪雨・大寒波・大雪・・・ここ数年、異常気象が当たり前のようになり発生しています。

天気が悪いと、なんか体調が悪い、気分が悪い、これって病気?そんな思いをきっとされたことがあるはずです。

雨の日頭痛」「天気痛」「気象病」「気圧痛」といった名称が一般的になりつつあります。

天気が悪いと体調がわるくなる女性を「低気圧女子」なんて呼ぶことも・・・

私たち人間は地球上で生きている生物ですから、天気という地球の環境に影響されるのは当然のことです。地球の環境が破壊されていると問題になってだいぶ経ちますが、天気も環境のひとつ。体調不良を天気のせいにしたところで何も解決しません。

ですので、低気圧や天気と体調について、首肩こりの専門院としての視点プラス患者さんの声を基に、医学的根拠を踏まえ「なぜ体調が悪くなるのか?」そして「天気が悪いときにできる対処方法」をマジメに考察してみました。

記事の後半で詳しく紹介します耳たぶマッサージは、首や後頭部がつらいといった体調不良の改善対策として、効果的かつ誰でも簡単に今すぐできるセルフケア方法です。

耳たぶマッサージはたったの20秒

この耳たぶマッサージは是非ともお試しください。

低気圧が原因に因る頭痛や目眩で、いざ病院に行ってみよう、と思っても何科に行けば分からない方は多いと思います。その点についても耳たぶマッサージの紹介の後に解説しました。参考になさってください。

台風・大雨といった天候により、肩こり・首こり・腰痛・偏頭痛などが悪化する「天気痛」や「気象病」は気のせいではない。

雨や雷、台風といった天気の悪い日に限って、頭が痛くなる、頭が重く感じる、肩が凝るといった体調不良または気分が悪くなる方は多いです。これらの症状は「天気痛」や「気象病」といった名前で呼ばれています。

冬の寒い日は、どんな人でも肩が痛い!!という経験があると思います。寒さによって血管が収縮するので肩にかぎった話ではないのですが、慢性的な肩こりを抱えていらっしゃる方は、より辛く感じることでしょう。そして、雨、雪の天気が加わりますと、より一層辛さが増すと思います。

天気が悪いと古傷が痛むという方もいらっしゃいますね。ですから、自らの体調で天候の変化がわかる、という方は少なくないはずです。

慢性的な肩こり・首こりを抱えていらっしゃる方は、同時に偏頭痛や目眩などの症状を抱えていらっしゃることが多いです。そして、天気(天候)により具合が変化するというお話をしばしば伺います。

数字でみる天候と体調不良の関係

天気が悪い時期といえば梅雨。夏前の梅雨の時期に体調をくずし、長引いてしまう方は少なくないようです。事実、(株)花王、(株)パナソニックが協賛している「血めぐり研究会」の調査によりますと、女性の約6割が梅雨の時期に体調の不調を感じ、約3割が梅雨の約2か月の間、常に体調が悪いと感じているとのこと。

tsuyudata20122月実施/20代~60代の女性930名を対象

出典:http://www.chimeguri.com/special/special_vol9.html

katakori LABSにいらっしゃる患者さんで低気圧や台風といった気象条件によって体調が左右される方はとても多いです。「天気予報よりも私の勘のほうが当たる」「体調で天気が悪くなる前ぶれがわかる」問診の際の会話でよく耳にします。

天気はそこまで悪くなくても、以下のような台風接近中の天気図のような状態でも不調を感じる方は多いのです。

天気痛3出典:http://blogs.yahoo.co.jp/kikitata3/31458699.html

通常の雨だけではなく、特に台風が接近すると強い症状を訴える患者さんが多いことに加え、標高が高い所に行くと喘息(ぜんそく)起こる飛行機に乗ると頭痛がするということを訴える方が決して少なくないということは、気圧が何かしら関与しているということが推測できます。(一般的には低気圧が関与しているという認識のようです)

必ずしも医学的に証明されたわけではありませんが、天気(天候)と体調との相関関係は統計的に明らかになっているデータはあります。

一例として、医学生を対象とした偏頭痛に対するアンケート調査では、偏頭痛の原因として考えられる項目を気象条件と回答する方が多かったことからも、その関連性が示唆されています。[文献3]

偏頭痛の誘発因子出典:http://www.annbalsofian.org/article.asp?issn=0972-2327;year=2013;volume=16;issue=2;spage=221;epage=225;aulast=Menon

これは、あくまでも経験論の域を出ることはなく、誰もが間違いなく天気(天候)と体調の関連性があることを認識していますが、その根拠は?と問われると苦しくなる処です。

通常の医学が人体内部の変化を分析・解明するのに対し、生気象学は外部環境(天気や気象条件等)が生体に及ぼす影響を研究する生気象学という分野も存在します。

体調不良を引き起こす原因の解明のキーワードは「気圧の変化」と「自律神経」

気圧の変化は、従来、天気予報で知る数値の情報でしかなかったのですが、現代人の生活との関わりは深くなりつつあります。例えばiPhone 6・6 Plusには、気圧をリアルタイムで計測するセンサーが内蔵されており、この機能を利用したアプリやウィジットを使われている方もいらっしゃることでしょう。普段の生活で気温を気にするのは普通ですが、気圧をチェックするのも容易になってきました。

iPhone6で気圧をリアルタイムチェック1気圧(1013.25hPa)と比べて低気圧ですね。

実際に気圧の変化が体調と関係があるのでしょうか?

天気痛研究・診療の第一人者で愛知医科大学の学際的痛みセンター客員教授である佐藤純先生が行った名古屋大学の環境医学研究所附属近未来環境シミュレーションセンターでの研究[文献1]によると、気圧の変化が自律神経に影響を及ぼし、交感神経の働きを活発にし、諸々の体調不良を招くということが示唆されています。

特殊な部屋で被験者に待機してもらい、気圧を下げていくと交感神経が活発に働きだし、同時に痛み等の諸症状が生じるという実験結果がでました。

天気痛出典:http://www.sasappa.co.jp/online/abstract/jsasem/1/050/html/1110500408.html

「低気圧」ではなく「気圧の変化」に注目しましょう。

「低気圧」そのものではなく気圧の変化という点に着目しなければいけません。

世間では、低気圧になると血行が悪くなったりやリンパの流れが悪くなるから、体調が悪くなる、という説明をする人が多く、もはや一般論と化しています。果たして、それは正しいのでしょうか?

一般的な低気圧が血流を悪くする説は、気圧[=空気による圧力]が身体へ与える物理的な負荷による影響で血管が圧迫や拡張して血流等が変調をきたし諸症状を誘発されるとしているのですが、当文献では異なった観点からのメカニズムが示されています。

例えば偏頭痛だと、従来ですと低気圧になると血管に対する外部からの圧力が減少し結果的に血管が拡張し、過剰な血流増加が起こり、頭痛症状に至ると考察されておりました。

しかし、愛知医科大学の佐藤純先生による研究では、人体には気圧の変化をキャッチするセンサーが備わっており、気圧が下がると自律神経のバランスが乱れ、体調を変化させるということがわかりました。

具体的に説明しますと、気圧が低下すると内耳(耳の最深部です)に存在するセンサーがそれをキャッチし、交感神経の興奮が高まり、血流や感覚閾値(感受性)を変化させ、痛みやコリ感などの諸症状を誘発する原因となる ということです。

交感神経が優位となると、痛覚閾値が下がる(痛みを感じやすくなる)ため、普段はなんともなくても、腰や膝など以前傷めたりした自身の弱点がシクシク疼くように感じてしまうわけです。

簡略化すると 気圧の変化 → 内耳のセンサー(三半規管の根元にある)がキャッチ → 交感神経の活動が活発化 → 痛覚閾値低下(痛みを感じやすい体へ)と末端の血流不全 → 様々な不定愁訴 → 交感神経が活発化・・・ といった負のサイクルが台風や前線がきっかけでできあがってしまい、局所症状から全身症状・精神症状へと拡散していき抜け出せなくなってしまう方も多いです

そのため、天気(天候)が変化しやすい時期、季節の変わり目や台風が生じている時、など目まぐるしく気圧が変化する時ほど具合が悪い方が続出してしまうのです。特に梅雨の時期は、雨の日と晴れの日が頻繁に入れ替わります。つまり、気圧の変化が激しい上に、太陽が顔を見せない日が多いので体調、自律神経の乱れやすくなるといえます。

また、本研究の着目すべき点は「気圧の変化をキャッチするセンサー」が内耳に存在することを示唆したことです。

内耳は、聴覚はもちろんのこと、平衡感覚や姿勢を維持するうえで重要な器官です。それ故、低気圧がやってきて体調不良となる時には、内耳のコンディションも低下して、痛みやコリ感などと同時にめまいや耳鳴りが頻発してしまうのが納得できます。

乗り物酔いしてしまう方が服用する「酔い止め」が、天気痛の諸症状に効果があるのは、この内耳のセンサーに働くためなのです。

タワーマンションに住んで大丈夫?

タワーマンションに憧れを持つ人は多いのですが、高層階症候群という言葉もあるように、実際に体調不良を訴える人は少なくない模様です。

頻繁に昇り降りしなければならない生活でしたら、間違いなく身体に大きな負担をかけることになるでしょう。大きな建物は空調設備で気圧のコントロールも行っていますので、昇り降りしなくても気圧の変化というのは共用部と部屋の移動だけでもあるかもしれません。

東日本大震災以降、徐々に免震構造のマンションも出てきましたが、免震構造自体は地震には強くても、台風などには弱く大きく揺れてしまいます。この「揺れ」も身体に影響があるといえるでしょう。東日本大震災時、長期にわたる余震もあり、いつも揺れている感じがして体調がおかしくなった方は多いはずです。揺れをキャッチするのは耳の中の三半規管です。気圧の変化をキャッチするセンサーも三半規管の一部です。

この「揺れ」については、免震構造のタワーマンションと制振や耐震構造のタワーマンションで話が変わってきます。共通してタワーマンションに住む上で意識しないといけないことは、気圧の変化に身体は反応してしまうという点です。これを意識するだけでも違うと思います。

男性よりも女性の方が気圧の変化の影響を受けやすい?

気圧の変化が自律神経の乱れを引き起こすのは、男性も女性も同じなのですが、女性は男性と違ってホルモンの分泌の問題があります。男性は思春期以降はホルモンの分泌はほぼ一定なのですが、女性は月経があるため常に変化しています。ホルモンの分泌をコントロールしているのは脳の下垂体(かすいたい)というところなのですが、ここは、自律神経をコントロールしている視床下部(ししょうかぶ)の支配下にあります。

視床下部と下垂体の位置

つまり自律神経とホルモンのバランスは密接な関係にあります。ホルモンのバランスが崩れたら自律神経にも影響が出るでしょうし、その逆もあります。そこに気圧の変化という要素が加わることを考えますと、男性よりも女性の方が気圧の影響を受けやすいといえると思います。

天気痛のような天気(天候)による体調不良への対策や解消方法はあるのでしょうか

気象病・天気痛に効果的とされる方法は、入浴(半身浴)や運動、呼吸法からはじまり漢方まで様々な解消方法が提唱されています。 実際それらが本当に効果があるのか?軽度の悩みの方には効果があるのかもしれません。実際に肩こりラボにお越しの方々の声をききますと、効果が感じられない、焼け石に水、といった声がほとんどです。いま、このページをご覧の方は、おそらく何をやっても効果がなくてお困りの方だと思います。

冒頭でも述べましたが、慢性的に肩こり・首こりをお持ちの方は天気によってその症状がひどくなったり軽くなったりします。

そして、天気(天候)により体調不良を訴える方は、ほぼ全員首肩の症状も抱えております。症状として自覚していなくても首の筋緊張と血流不良の所見はほぼ確実に見受けられます。

以前の記事でも書きましたが、肩こり・首こりは自律神経の失調が大きな原因のひとつです。

そして、肩こり・首こりが慢性化すると高確率で自律神経失調症の状態に陥ります。これは特に首こりに顕著です。肩こり解消は、体調を改善する上で大変大きなことなのです。

詳しくは以下記事をご参照ください↓↓

肩こりと首こりの決定的な違い(解剖学・生理学の視点から徹底解説)

体操・ストレッチ・温熱療法など血行改善により肩こり・首こりが解消されない理由 (医学的根拠に基づき神経生理学の観点から解説)

つまり、どちらが先か断定できませんが、肩こり・首こりと自律神経失調症は相互に依存しあって負の連鎖を生むことになります。

筆者の経験からの個人的見解ではありますが、首肩の状態と不定愁訴は関連性があると考えています。

台風が来るなど天気が崩れる前や、女性限定ですが生理(月経)が来る前にいつも偏頭痛に悩まされていた方が、肩こり・首こりに悩まされなくなったら、気づいたら頭痛の症状が減っていたとの声をしばしば頂きます。

女性の患者さんの例ですが、半年ほど2週間に1回程度の頻度で首肩の施術を続けたところ、毎月、月経前には必ず頭痛薬を飲まずにはいられなかったのに、いつのまにか飲まなくなっていたという状態まで持っていくことができました。

これを踏まえ、11名の首肩と同時に自律神経失調症をかかえている方へ同様のルーティーンで首肩の施術を行ったところ8名から良好な反応が得られました。首肩の症状を抑え、つらくない状態を一定期間維持することで、肩こり・首こりに悩まなくなった後、結果的に天気(天候)や月経の影響をあまり受けなくなり、薬を飲まなくなった、もしくは飲む回数が減少したとのことです。

これはプラシーボ効果の検討、ランダム化や盲検化もしていないので医学的根拠としての意味は持ちませんが、あくまで首肩の状態と不定愁訴は関連がある可能性は高いと考えている筆者の考えの根拠の一つとして記させていただきました。

6天気痛出典:http://cochiro.com/acupuncture/

天候による体調不良を解消する、予防するために効果的なセルフケア方法

天候による体調不良とは体が気圧の変化による影響を受けやすいために起こります。「自律神経を安定させる方法」は色々ございますが、普段から行うべきことと、不安定になったものを安定させる方法の2つに分けて解説します。

気圧の変化に負けないように、自律神経のバランスを保つために、普段から心がけるべきこと。

「気圧の変化」を内耳に存在するセンサーがキャッチし、そこから自律神経のバランスが乱れて数々の不調が現れることを上記にてご説明させていただきました。

台風や低気圧の接近など、天気(天候)によって体調不良となる理由の本質は、自律神経の乱れにあります。そのため、日頃から自律神経に負担をかけないこと、バランスを整えることは、その対策として有効的です。

体質的な部分はもちろんありますが、特に自律神経にとってもマイナス要素は「不規則な生活」と「ストレス」です。

誰もが知っている規則正しい生活の大切さ。

理想は規則正しい生活。生物には生まれながらにして持っている体内時計があります。しかし、それが出来ないのが現代社会。不規則な生活は、身体への負担が大きく、体の調子が不安定になります。睡眠不足による肌荒れ、徹夜すれば胃腸の調子が悪くなる、など誰もが規則正しい生活が大切なのは分かっています。不安定な体の調子を安定させるために働くのが自律神経です。自律神経を働かせすぎると、自律神経のバランス自体が崩れてしまいます。

生活リズムを変えるのは難しい!!でも、そのリズムを一定にすることなら、可能ではないでしょうか?

規則正しい生活というのは生活のリズムが安定しているということ。睡眠のリズム、食事のリズムはじめ、日常生活のリズムを規則正しくすることは理想的で、良いことなのは当然です。今までの生活を変える、環境を変える、なんてことはそうそうできることではありません。

しかし、朝方寝て昼起きて夜活動するといった生活スタイルの方は、それを日々続けることは可能でしょう。体内時計とはズレた生活ではありますが、それを毎日続けるということは規則正しく行うということですね。これがポイントです。

睡眠に関しては「長時間寝れば良い」「〇時間寝れば良い」というのではなく、できるだけ就寝時間と起床時間を一定にすることが自律神経にとって負担が少なくなります。極端なムラを無くすことです。久しぶりの休みだから、寝れるだけ寝よう、は気持ちはよくわかりますが、これが良くないのです。休みの日でも、決まった時間に起きる、食ことをする、でも休日だから昼寝をするなどして、バランスを取ることが大切です。

食事においても、一日三食きっちり食べることが重要なのではなく、なるべく同時刻にムラなく食べることが自律神経には良い影響を与えます。毎日2食しか食べない人はそれを続けましょう。ただし、食べる時間はいつも同じにしてください。栄養素や食材にこだわることも大切ですが、こだわるなら楽しんで拘りましょう。そして義務的に食べるのではなく、食ことを楽しむということがとても大切です。

ストレスを無くすことは不可能ですから、溜め込まずに発散しましょう。

生きている以上、ストレスを無くすことは不可能です。ですから、なるべくそれをため込まないようにすること、吐き出す、発散が大切なのはいうまでもありません。独自のストレス解消方法をお持ちの方はそれを実行していただくことが良いのですが、慢性的な不調を抱えていらっしゃる方は、その方法を持ち合わせていらっしゃらない場合が多いです。

最適な方法は人それぞれです。ひとつの手段として、適度な運動は効果的です。ここでのポイントは少しでも良いので「汗」をかくことです。汗をかくことによりストレス解消や自律神経を安定させる効果が期待でます。

どんな運動・メニューを行えば良いか?というよりは、この場合は無理なく続けられる事なら何でも良いです。数回で終わるのではなく、あくまで習慣として細く長く続けられる、楽しく続けられることが一番肝心です。

例えば、好きな音楽を聴きながら20~30分早歩きするのも効果的です。

また、入浴等で汗をかくよりも、運動によって体を能動的に動かすことによる発汗のほうが効果的です。筋肉の収縮と弛緩が交互に起こるため、全身の循環も促されます。

適度な疲労を促すことにより、自律神経失調症の特徴である「寝つきが悪い」「眠りが浅い」などの睡眠に対する症状へも良い影響が期待できます。その他数々の対処方法があるとは思いますが、それらのほとんどは不調となってしまった後の対処法となります。

以上が「自律神経に負担の少ない」「できるだけ乱れにくい」生活を目指す上での日頃から行ったほうがよいと思われるセルフケア方法の解説です。

今すぐできる、どこでもできる「耳たぶマッサージ」で自律神経をバランスアップ

恐らく読者様は今まで様々な方法を試してきて、ことごとく効果を感じられなかったことでしょう。これまでの記事をお読みいただいて「規則正しい生活をしろって言われてもそれができないから困ってるの!!結局我慢するしかないんでしょ!!」と思われた方も多いと思います。

そこで、誰もが、いつでもどこでも今すぐできる簡単なセルフケア方法「耳たぶマッサージ」をご紹介します。これが不安定なものを安定させる方法です。

この耳たぶマッサージ、気圧の変化による首や後頭部がつらい、締め付けるような頭痛(緊張性頭痛)といった気圧痛でお悩み方にぴったりの解消方法です。そして「咬筋ほぐし」にもなります。咬筋ほぐしは小顔やフェイスラインの引き締めに効果あるとされてますので女性には嬉しい方法ですよね。耳鳴り、目眩、偏頭痛には効果は期待できませんのでご了承ください。

耳たぶマッサージは2ステップ

耳たぶを外側に引っ張ります。少し痛いと感じるくらいがベストです。 2〜3秒引っ張ったら離します。これを3〜5回繰り返します。
両耳行いましょう。片耳ずつでも構いません。

次に、耳たぶを回します。前回し3回、後ろ回し3回繰り返します。
たったこれだけでOKです。1分もかかりません。いつでもどこでも出来ます!!

耳たぶをマッサージ行う理由とマッサージ効果の解説

①なぜ耳たぶなのでしょうか?

気圧変化によって諸々の体調不良が生じるのは、交感神経が優位になり体が意図せず緊張状態となっていることが大きな原因です。そこで副交感神経優位にして緊張を解くことが大切です。

今現在、耳たぶに触れてみてください。温かいですか?それとも冷たいですか? 気温が低い環境にいるわけではないのに、耳たぶが冷たくなっているのは、末端まで血流がいってないということです。これは、交感神経が優位になっているといえます。

耳たぶのマッサージは、今回の場合は副交感神経を優位にする目的で行います。さらに「心地よい刺激」を与えることで、その「心地よさ」から副交感神経が優位になることも期待できます。
例えば背中の刺激は一時的には交感神経を優位にしますが、心地よい刺激を持続的に行うことで副交感神経を優位にします。

自律神経が乱れている状況とは、交感神経か副交感神経のどちらか一方に偏りすぎてしまっていることを意味しますので、どちらかを優位にするのではなく、本質的には外から刺激を与えてその均衡を取り戻すことが目的となります。

耳たぶに限らず耳への刺激は、実際のところ、交感神経を優位にする、副交感神経を優位にする、という2つの効果があるということで、意見が分かれているところでもあります。部位によって異なるようです。

②耳の後ろにある筋肉への刺激

マッサージの良さである「心地よい刺激」により副交感神経が優位になることが期待できること以外に筋肉を刺激する点が今回のマッサージの重要ポイントです。

耳の後ろには、胸鎖乳突筋、板状筋といった筋肉があるのですが、耳たぶを引っ張っる、耳たぶ回しをすることで、この筋肉を筋膜を介したストレッチになるのです。(筋膜とは筋肉を包む薄い膜で神経が密に分布している重要な組織です)

耳たぶマッサージその3

この耳たぶマッサージによる効果というのは、胸鎖乳突筋、板状筋の筋膜に刺激を与えることで、これらの筋肉が緩むことにより、首こりや肩こりの症状がスッキリするという効果です。(あくまでこれは応急処置であるため、あえて「スッキリ」という表現にしてあります)

体調悪くなりそうな予感がした時に「酔い止め」クスリの服用すると効果的とはいえ、そのような準備がない場合こそ、この耳たぶマッサージをお試しください。「酔い止め」が効果的とされているのは、内耳センサーに働くから、と思われます。そう、耳が大切なんですね。

なお、耳つぼダイエットは、食欲を抑えるツボによる効果を謳っていますが、医学的根拠は極めて曖昧なのでご注意くださいね。(治療院・お店選びの参考にもなると思います。)

残念ながらセルフケアには限界がございます。

正直に申し上げて、特に現代人の生活習慣においてセルフケアで全てを解決することに限界があるのもまた事実です。しかし根本を理解し、それに対する手立てを行うことは少なからず意味があると思います。

まずはセルフケアで対応し、それでダメなら病院へご相談ください。

肩や首、腰の「痛み」を緩和する効率的なセルフケア方法に関しましては、別途記事をご用意しましたので、こちらの記事を御覧ください。

首肩の痛みに効く!!肩こり解消ストレッチ〜正しいストレッチ方法を解説

セルフケアでも改善しない場合は、病院で診察を受けてください!!

体調がすぐれなければ病院へというのはどなたでも分かってはいることですが、具体的に何科の病院にいけばいいの?という疑問があると思います。低気圧などによる体調不良の場合は、とくにそうでしょう。次の表を参考にしてみてください。

 

耳鳴り・めまい   耳鼻咽喉科
頭痛・めまい   神経内科

別に頭痛や耳鳴りはないけど、目眩がするという方は、次の表を参考にしてください。

目が回る目眩   耳鼻咽喉科
ふわふわ浮いている目眩   神経内科
フラフラする目眩   神経内科

上記の様に、目眩の症状として、回転性(目が回る)と浮動性(ふわふわ、フラフラ)の2種類に分かれます。病院へいく際の目安にしてみてください。

神経内科について

 神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる内科です。体を動かしたり、感じたりする事や、考えたり覚えたりすることが上手にできなくなったときにこのような病気を疑います。症状としてはしびれやめまい、うまく力がはいらない、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、ひきつけ、むせ、しゃべりにくい、ものが二重にみえる、頭痛、かってに手足や体が動いてしまう、ものわすれ、意識障害などたくさんあります。まず、全身をみれる神経内科でどこの病気であるかを見極めることが大切です。その上で骨や関節の病気がしびれや麻痺の原因なら整形外科に、手術などが必要なときは脳神経外科に、精神的なものは精神科にご紹介します。また、感じることの中には見たり聞いたりする能力も含まれますが、眼科や耳鼻科の病気の場合もあります。どの診療科に受診するのが一番ふさわしいかは、おかかりになる病院に前もって問い合わせるとよろしいでしょう。

神経内科と他の科はどのように違うでしょうか?

よく神経内科はわかりにくいといわれます。科の名称が紛らわしいためと思いますが、特に間違えられやすいのが精神科、精神神経科、神経科、心療内科などです。これらの科は精神科の仲間で、おもに気分の変化(うつ病や躁病)、精神的な問題を扱う科です。また、心療内科は精神的な問題がもとで体に異常をきたしたような病気を扱う科で、もともと内科のトレーニングを受けた先生が多いですが、一部精神科の先生方も心療内科として診療を行っています。

神経内科はこれらの科と異なり、精神的な問題からではなく、脳や脊髄、神経、筋肉に病気があり、体が不自由になる病気を扱います。まず、神経内科でどのような病気か診断し、手術が必要な病気の場合は脳神経外科にご紹介します。脳神経外科は外科ですので、基本的に手術などが必要な病気を扱います。脳腫瘍や脳動脈瘤などが脳神経外科でみる代表的な疾患です。

精神科の病気のほとんどが実際に病気の患者さまの脳を拝見しても異常を見つけられないのに対し、神経内科で扱う病気は脳をみるとなにかしら病気の証拠をみつけることができます。但し、中には精神科と神経内科どちらでも見る病気もあり、痴呆やてんかんなどはその代表的なものです。最近は痴呆も原因がわかりつつあり、脳の変化もよくわかってきています。

このようにいろいろな科が関係することもありますが、まずは全身をみれる神経内科にかかっていただき、必要であれば他の科に紹介していただくのが望ましいと思います。

また、大学によっては神経内科とよばず脳神経内科などほかの名称の場合もあります。

神経内科とは?|神経内科の主な病気 一般社団法人 日本神経学会

ただし、歩くこともできないといった立位保持不可・歩行不可な場合や、嘔吐を伴う場合は横になって安静を保ち、改善しなければ迷わず救急外来を受診してください。

症状自体は軽い場合ですが、もし横になってしばらく安静にしても治まらない、寝ている状態でも目眩が緩和されない場合には神経内科へ行くのが良いでしょう。

めまい・頭痛・耳鳴りがひどい場合は重篤な病気が隠れている場合があるので、まずは必ず医療機関を受診してください。鍼灸・マッサージはあくまで、それで異常がなかった場合に適応となりますので、その点を踏まえた上でご検討ください。

鍼灸・マッサージは病院で治せないものが治せるといった魔法のようなものではございません。

 

鍼灸・マッサージで可能なこと

  • 筋肉を弛める
  • 血流を改善させる
  • 自律神経のバランスを整える

以上の3点です。

私たち鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師が行うのはあくまで「肩こりという症状」に対してであり、この3点の改善で対処できる問題が生じている場合には、きっとお力になれるものと存じております。

では、どの鍼灸師でも結果は同じかと思われるかもしれませんが、不調の原因を見極めることが難しいのです。そしてたいてい不調の原因は1つではなく複数ございます。

自律神経を乱れにくくすることは容易ではありません!!

今このテキストをご覧のあなたは、天気による体調不良で悩まされ、様々な対処方法を試してきたことでしょう。でも、どれも期待通りの効果は得られなかったのではないでしょうか?偏頭痛や肩こりと同じように、どうせ治らないとどこか諦めてしまっているかもしれません。ひとつだけ確かなのは、肩こりは治る、という事実です。頭痛の原因が肩こりであれば、頭痛からも解放されます。

自律神経失調症からの不定愁訴に対する特効薬は現段階ではありません。

不調の根源には自律神経のみではなく脳・筋肉・血流・精神・・・など諸々の要素が複雑に絡み合い、体全体として負の連鎖が生じてしまっていることが大きく関与しています。

その負の連鎖を断ち切ることで、ある程度症状はコントロールできるものと考えております。

なかでも鍼灸・マッサージは自律神経や中枢神経にはたらきかける作用が科学的に証明されています。[文献2]

適切な部位に、適切な方法で、適切な処置を行うことで神経に影響を及ぼすことが可能です。

解剖学・生理学的に首と自律神経には密接な関係性があるのは紛れもない事実

当記事では、あくまで筆者の経験による見解が多く、いま現在、医学的根拠として有効なものではございません。医学的根拠として有効ではなくとも、解剖学・生理学的に首と自律神経には密接な関係性があることはまぎれもない事実です。頚部周辺の状態を良くすることは自律神経系の状態を良くすることにつながり、結果的に諸症状の改善につながることは、いまこのテキストをお読みの方でしたらきっと容易に予想できると思います。

肩こりラボでは、さらに症例と客観性のあるデータを蓄積して医学的根拠としての有効化と、より再現性のある理学療法を日々追求しています。

【参考文献】

[文献1] http://www.sasappa.co.jp/online/abstract/jsasem/1/050/html/1110500408.html

[文献2] http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0165183899000909

[文献3]http://www.annalsofian.org/article.asp?issn=0972-2327;year=2013;volume=16;issue=2;spage=221;epage=225;aulast=Menon

 

 

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この記事を書いた人

丸山太地

肩こりラボ鍼灸マッサージ院代表。日本大学文理学部体育学科にてスポーツ医学を学び、在学中よりトレーナーとして活動。東京医療専門学校にて国家資格を取得。上海中医薬大学へ留学、解剖学実習修了。人体の構造を理解するために、日本大学医学部、千葉大学医学部の解剖学教室にて人体解剖について学ぶ。 <資格>鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師/厚労省認定臨床実習指導者/NSCA-CSCS/日本体育協会認定 スポーツリーダー/中学・高校保健体育教員免許/パワープレート認定トレーナー

鍼灸マッサージの裏事情(2) 医業類似行為による事故をふまえて、まぎらわしい業界事情・用語・資格についての解説

この記事は鍼灸師・マッサージ師による記事ですが、鍼灸・マッサージを擁護・推奨することを目的としたものではございません。この点に関して公平な目線で詳しく説明している記事が執筆時点でみつからなかったため、当記事では細かい部分まで明記することを意識しました。

そのため少し長くなってしまいましたが、つらい症状にお困りで、様々な整骨院・鍼灸院・整体院を巡っていらっしゃる方は是非最後までお付き合いください。

今後の判断材料の一つとしていただければ幸いです。

肩こり・首こりを解消するために、あなたはどこに足を運んでいますか?

鍼灸(はりきゅう)

マッサージ

按摩

指圧

リフレ(リフレクソロジー)

足つぼ

アロマ(アロマテラピー)

整体

整骨院

接骨院

カイロ(カイロプラクティック)

骨格矯正

骨盤矯正

理学療法

リハビリテーション

機能訓練

トレーニングジム

パーソナルジム

ストレッチ店

ヨガ教室

このように街を見渡せば、いたるところで目にすることができます。コンビニよりもたくさんあります。これらはどれも、痛みや煩わしい症状を抱えていらっしゃる方がそれを解消しようとして足を運ぶ所です。

上記の項目中、法律により規定されているもの、つまり厚生労働が正式に認可しているものはどれ?とお尋ねして解答できる方は少ないのではないでしょうか。

このように、巷には一般の方からみてはその差がよくわからない用語が氾濫しております。今回はこれらをひいき目無しで解説、検討したいと思います。

医療行為と医療類似行為の二つに分けることができます。一番肝心な所です。

①医療行為(医業)

医療行為とは、人の傷病の治療・診断又は予防のために、医学に基づいて行われる行為のことをいいます。

日本では、医療行為について医師法第17条「医師でなければ、医業をなしてはならない。」と規定されており、医師(医師免許を持つ者)以外が行うことを禁止しています。医療行為は医師の業務独占です(業務独占については下記をご覧ください。)

看護師・理学療法士・作業療法士・聴覚言語療法士・薬剤師・放射線技士などはそれぞれ法律により、医師の処方の元、医療行為の一部分を行うことができることを規定されています。

②医業類似行為(医療類似行為)

医師が行う医療行為以外は全て医業類似行為となります

冒頭の用語は全てこちらに該当します。しかし全てが同じではなく区別されます。

国家資格である鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師は医療行為ではなくあくまで医業類似行為です。

鍼灸師、按摩マッサージ指圧師は“按摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律”第1条により、医師以外で他者に鍼・灸・マッサージ施術を行うことを許可されています。これは医師法の特例であり、医師の行う医療行為の内、鍼・灸・マッサージに限定して許可をされています。

しかし注意が必要なのは許可しているのはあくまで「鍼を刺す」「お灸を行う」「マッサージを行う」という施術行為のみ

なので、診断や投薬の指示を行うことはもちろん違法行為ですし、その他医療行為を行うことは医師法に違反することとなります。

経験を積んだ鍼灸師・あんま指圧マッサージ師は何を勘違いするのか、医師の真似ことをするようになる場合が非常に多いのでこれは大きな問題点だと思います。鍼灸師・あんま指圧マッサージ師は独立開業権があり、東洋医学という医師が立ち入ってこないグレーゾーンにいつでも逃げ込むことができるため、医学的におかしいことやつじつまが合わないことでも自らに都合の良い理論を唱えるようになります。

そして客観性や再現性といったが医療として肝心な部分が欠如しており、施術者当人の経験や勘に頼る施術がほとんどとなります。(99%と言っても過言ではありません。)

そのため「他者に鍼を刺す」という通常ありえない行為を法律上許可されているにもかかわらず、いつまでたっても医業類似行為の域を出ることができないのではないでしょうか。

毎年数千人もの新しい鍼灸師が生まれてきています。この問題を鍼灸師・あんま指圧マッサージ師それぞれが心真摯に受け止め考えなければ、我々に明るい未来は無いのではと私は考えております。

 

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(http://caresapo.com/acupuncture_column_2.htmlさんからお借りしました)

一方、柔道整復師は柔道整復師法第15条により医師以外で急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲および捻挫(いわゆる肉ばなれを含む)に限り施術を行うことが許されています肩こり・首こり・腰痛など慢性の疼痛疾患はその対象になりません。このうち骨折および脱臼については、緊急の場合を除きあらかじめ医師の同意を得ることとなります。

柔道整復師は、その業務範囲内で自ら負傷の状態を把握し、自らが施術できる疾病又は負傷であるか否か等を判断して施術を行うことを許可されています。この点で看護師や理学療法士など、業務の開始に医師の指示が必要とされる職種と異なるといえます。

ですが、例え知識があってもレントゲンやMRIなどの画像を撮ることや、それを元に診断することはできません。エコーを用いることは違法ではありませんが、それで診断をしてはいけないのです。

柔道整復師は急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲および捻挫(いわゆる肉ばなれを含む)に限り健康保険を用いて施術を行うことが許されています。

しかし実際には、本来業務範囲外である肩こり・首こり・腰痛など慢性疾患を骨折、脱臼、打撲として虚偽の申請にて健康保険適用としている場合が圧倒的多数です。(厳密には違法ではあるものの、数があまりにも多いため取り締まることができない現状というのが正しいです。)

しかしこの点に関して患者さんは一切知らされることはありません。施術者側はこれらを明瞭にする必要がありますし、肩こり・首こり・腰痛など慢性の疼痛疾患を抱える患者さんはこの事実を知った上で自ら判断し、整骨院・接骨院にて施術を受けたほうが良いのではないでしょうか。

ここまでをまとめると・・・

医療行為(医業)を行うことができるのは医師に限定されています。また、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第12条に「何人も、第一条に掲げるものを除く外、医業類似行為を業としてはならない。ただし、柔道整復を業とする場合については、柔道整復師法(昭和四十五年法律第十九号)の定めるところによる。」とあり、法律上、鍼師・灸師・灸按摩マッサージ指圧師・柔道整復師のみが医業類似行為を行うことを許可されています。これは医師法の特例です。

ところで、鍼灸按摩マッサージ指圧師の行う施術を「治療」と呼べるか否かは考えが分かれる所です。法令として規定されてはおらず、この点に関して厚生労働省も明確に言及しておりません。

これはあくまでも私の考察ですが、鍼灸按摩マッサージ指圧師が施術所開設するにあたり名称を保健所に申請する際に「〇〇治療院」ということが認可されるため(実際には推奨される)、また、柔道整復師の場合は「治療院」ではない用語を用いるように推奨されるため、厚生労働省の判断として鍼灸按摩マッサージ指圧師の施術を「治療」と呼ぶと判断しているのではないでしょうか。

医療類似行為に関する資格についてご説明いたします。資格には2種類ございます。

これも大きく二つに分けることができます。簡単に言うと厚生労働省(国)によって認可されているか否かです。

①国家資格

厚生労働省によって認可された資格です。国家資格の場合は業務独占である場合が多いです。

業務独占とは「資格を取得していないとその行為をすることができない」ということです。例えば、他者に鍼を刺すことを法律上許可されているのは医師と鍼師のみということです。

業務独占の類義語で名称独占がありますが、これは「資格を取得していないとその資格名や行為名を名乗ってはいけない」ということです。

例えば病院でリハビリを行う理学療法士・作業療法士という国家資格があります。これらは名称独占です。ということは理学療法士・作業療法士の国家資格を保持していない方がリハビリの業務を行っても違法ではありません。しかし無資格者が「理学療法士」「作業療法士」と名乗るとそれは違法となります。

また「リハビリテーション」「機能訓練」などといった用語を用いるのも違法と判断されるようです。(前者は間違いなく違法ですが、後者はグレーな部分でもあり司法の判断によりけりとなります。)

あくまでも一例ですが、整形外科クリニックのリハビリテーション室には理学療法士が数名いてあとはトレーナーが大まかな業務を行う、という形態をとっています。(全ての整形外科クリニックのリハビリテーション室がそうではありません)

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(Wikipediaから引用させていただきました)

②民間資格

各民間団体や企業が独自に認定している資格です。法律で規定されている資格ではないため、医療という立場では効力を発揮しません

例えばリラクセーションの店舗を経営する企業が一定の講習を受講した人に認定する「整体師」「セラピスト」などといったものがあります。また、海外では国家資各や公的ライセンスであったとしても厚生労働省が認可していなければ、日本では無資格者と同じ扱いとなります。

例を挙げれば、アメリカの大学で一定のカリキュラムと試験にパスしなければ取得できないカイロプラクティック(D.C.=Doctor of Chiropractic)やトレーナー(ATC / NSCA-CSCS 等)の資格も日本では厚生労働省が認めていないため、どんなに優秀な施術者であったとしても日本では無資格者と同じ扱いとなってしまいます。

冒頭の項目で国家資格なのは・・・

柔整整骨接骨 → 柔道整復師による業務独占

鍼灸 → 鍼灸師による業務独占

按摩マッサージ指圧 → 按摩マッサージ指圧師による業務独占

[注]これらの施術は国家資格保持者でなければ行うことができません。無資格者が行うのは違法です。しかし、これらが看板に記載してあっても有資格者だとは言い切れません。なぜならば鍼灸師、按摩マッサージ指圧師・柔道整復師は名称独占ではないからです。

巷で良くあるパターン → 無資格者による施術所であっても上記の用語が看板に書いてあることがあります。ここまでは違法ではありません。もし役所などから指摘された場合は行っている施術は有資格者の行う「マッサージ」ではなくリラクセーションの手技であると回答するという逃げ道があります。つまり、一般人からはさも「治療」を行っているように見せているが、中身は非国家資格保持者による施術である場合があるのです。

理学療法リハビリ機能訓練 → 理学療法士による名称独占

[注]これらの施術は無資格者が行っても違法ではありませんが、無資格者が理学療法士と名乗るのは違法です。

医業類似行為に該当する各資格のまとめ

①国家資格のもの

柔整」「整骨」「接骨」 → 国家資格である柔道整復師によって行われます。”打撲””捻挫”など急性のケガをした時に行く所です。”骨折””脱臼”は応急処置でない限り、整形外科を受診することを厚生労働省は推奨しています。巷には整骨院や接骨院といった看板がありますが、中身は同じです。

鍼灸」 → 鍼師・灸師という別々の国家資格が存在し、それぞれ試験を受ける必要があります。鍼師は医師以外で唯一患者さんに鍼を刺すことを許可されています。

マッサージ」「按摩」「指圧」 → 正式には按摩マッサージ指圧師という国家資格に合格した者が行うことができます。マッサージ・按摩・指圧はそれぞれ別途に定義があり区別されます。

理学療法」「リハビリテーション」「機能訓練」 → 国家資格である理学療法士が得意とする分野です。とても専門的知識が必要な業務ですが法律的には名称独占のみなので、用語を使わなければ誰が行っても違法ではありません。 (効果があるかどうかは別問題です。)

②民間資格・無資格のもの

整体」「骨格(骨盤)矯正」「ボディケア」「リフレ(リフレクソロジー)」「足つぼ」「アロマ(アロマテラピー)

→ 按摩マッサージ指圧師の国家資格を持っていない方が施術を行う際に使う名称です。これらは医療行為ではなく、あくまでもリラクセーションの範疇です。 「〇〇療法」「〇〇矯正」「〇〇整体」はよく耳にすることができますが、これらはすべてリラクセーションです

柔道整復師や理学療法士、その他アメリカの公式ライセンスを保持していても日本でマッサージの施術を行うことを許されているのは按摩マッサージ指圧師の国家資格を取得した者のみです。

(厳密には、柔道整復師は骨折・脱臼・打撲の後療法として患部周囲に限りケガが治るまでの間マッサージの様な手技を行うことが可能です。理学療法士・看護師は医師の処方の下、マッサージを行うことが可能です。)

根拠となる厚生労働省のホームページです→ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1.html

カイロ(カイロプラクティック)→ アメリカの4年生大学にて取得できる資格でD.C.=Doctor of Chiropracticと呼ばれます。(Doctorとつきますが医師ではありません) アメリカでは公式ライセンスですが日本では国家資格ではありません。 アメリカで正式な手順を踏んでおらず、簡単な研修を終えただけの自称カイロプラクターが激増し、施術による事故が多発している現状があります。そのようなことから、厚生労働省からはカイロプラクティックによる首の骨を鳴らす事の危険性、誇大広告の注意が示唆されており、(特に首の施術においては)国内では医業類似行為として推奨されているのもではない、という現状があります。 D.C.の先生方からは反論があがりそうですが、厚生労働省のホームページに明記されている通り、あくまで日本国内ではこのような解釈となっております。

根拠となる厚生労働省のホームページです→ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1a.html

「トレーニング」→ 上記各項目とは別ジャンルですがトレーナーが整体やカイロを合わせて行っている場合があるので、記載させていただきます。トレーナーにおいて日本にて正式な資格や規定はありません。裏返せば誰でも自称トレーナーで成り立ってしまうとも言えます。そのため本当に優秀な方とそうでない方がとてもはっきりとしているので見極めが大切です。そういった意味で以下のトレーナーライセンスはとても有用な指標となります。

国内で最も有名なのは日本体育協会認定アスレチックトレーナー(AT)ですが、こちらもあくまで民間資格となります。指定の大学や専門学校を卒業することで受験資格が得られます。

アメリカの大学・大学院にてのみ取得可能な、全米アスレティックトレーナーズ協会(The National Athletic Trainers’ Association: NATA公認アスレティックトレーナー(Certified Athletic Trainer; ATC)は、1990年アメリカ医学会(American Medical Association; AMA)によって認定された、理学療法士や看護士などと同じ準医療従事者です。公認アスレティックトレーナー(ATC)は、スポーツ選手の急性および慢性の外傷・障害に対する処置やその他の健康管理分野において、高度な教育を受けており、かつ十分な経験を有しています。しかし、準医療従事者の扱いとなるのはあくまでもアメリカでの話です。あくまで国内では正式な資格免許ではなく、どんなに優秀で優れた技術をもってしてもこちらのカテゴリーとなってしまいます。

その他、National Strength and Conditioning Association (NSCA)認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(Certified Strength & Conditioning Specialist:CSCS)といった資格も学士を取得していないと受験できないということから知名度はありますが、あくまでも民間資格です。

混沌とするマッサージ業界・・・施設の乱立と意図的な誤情報蔓延によるトラブル、事故多発

なぜこのような文章を書いたかというと、業界の現状があまりにも混乱しているからです。決して鍼灸按摩マッサージ指圧師を擁護推奨するためではありません。

業界を見渡してみると無資格者(国家資格非取得者)はさも正式な治療のように見せかけようとする一方、有資格者(国家資格取得者)は国からライセンスを頂いているにも関わらず無資格者とたいして変わらない知識・技術しか持ち合わせていない、という現状があります。このような状態が「医療類似行為による事故」を招き、結果的に一番迷惑をこうむるのは本当につらくてお困りの患者さんです。

20130805-00000074-san-000-9-view

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130805-00000074-san-sociから引用させていただきました

誤解していただきたくないのですがリラクセーションは必要であるということです。処置方法のひとつとして自律神経やメンタルのケアとしてリラックスは非常に重要な要素ですし、リラクセーションというカテゴリー特化し、追及し、プロ意識を持ちユーザーのメリットをとことん追求している方々はたくさんいらっしゃいます。

また、国家資格を取得していなくとも有資格者よりも高い技術を持ち合わせている方々も大勢います。同時に、治療ができない、ということにジレンマを覚えている方々が多数います。独学で人体のメカニズムを学び、知識を活かしてリラクセーションを行っている方はとても多いです。

むしろ、国家資格を持っているというだけで技術・知識の向上させることをしない、つまり資格取得で終わってしまっている鍼灸師・柔整師が多く、無資格とはいえリラクセーションを真剣に行っている方で有資格者以上の技術・知識を有している方のほうがひょっとしたら多いかもしれません。

慢性疼痛疾患・不定愁訴の治療は、世間一般でいうリラクセーションとは違うかもしれませんが、リラクセーションなしでは本当の治療はできません。心身ともにリラックスすること、これは治療を行う上でとても重要です。

リラクセーションと治療を目的に応じて使い分けることが必要

反面、医業類似行為の国家資格取得者は、大部分が「資格を取れば食いっぱぐれがない」「職にはこまらない」「独立開業権がある」「国家試験の合格率が高い」という安易な動機から資格取得を志した者が多く、国からライセンスを頂いているという自覚が圧倒的に欠如してしまっています。そのため事実上、国家資格がただの紙切れ化してしまっています。

国家資格取得ということを主張され施術を受けたら、むしろリラクセーションでの施術の方が効いたなどという話はしばしば耳にします。有資格者としては悲しい話ですが、これが現実です。

無資格者と有資格者の差が極めてわかりづらく、この状況を招いてしまっている原因は無資格者が有資格者に見せかけようとする経営的な要素というのは実は些細なことでしかなく、有資格者の知識・技術のレベルの低さが最大の問題と考えています。国家資格取得者は改めて厳しい現状を自覚する必要があります。

患者さんは、業界の現状とそれぞれの業務内容を認識した上で、リラクセーションなのか、健康維持なのか、治療なのか、その目的に応じて使い分けをして頂ければ幸いです。

治療をご希望の場合にチェックすべき3つのポイント

「治療」をご希望の場合は、受ける施術者をご自身で見極める必要があります。治療・治療かのように称しているものを提供する側に問題がある以上、受ける側の自己判断が極めて大切なのです。

  1. 見立て

    現状とその後の予測説明がなされているか

  2. 言動

    施術のメリット・デメリットが明確にされ、患者さんがわかる用語で完璧に理解できる説明がなされているか

  3. 技術

    言わずともポイントをしっかりと触れることができるか

すくなくともこれら3点をチェックしていただきたいと思います。

[参考]

厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/

Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%AD%E5%8B%99%E7%8B%AC%E5%8D%A0%E8%B3%87%E6%A0%BC http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E6%A5%AD http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E6%A5%AD%E9%A1%9E%E4%BC%BC%E8%A1%8C%E7%82%BA

 

 

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この記事を書いた人

丸山太地

肩こりラボ鍼灸マッサージ院代表。日本大学文理学部体育学科にてスポーツ医学を学び、在学中よりトレーナーとして活動。東京医療専門学校にて国家資格を取得。上海中医薬大学へ留学、解剖学実習修了。人体の構造を理解するために、日本大学医学部、千葉大学医学部の解剖学教室にて人体解剖について学ぶ。 <資格>鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師/厚労省認定臨床実習指導者/NSCA-CSCS/日本体育協会認定 スポーツリーダー/中学・高校保健体育教員免許/パワープレート認定トレーナー

整体ですか?

整体を常日頃から利用されている方はたくさんいらっしゃいます。

大きな商業施設には大抵いくつか店舗が入っています。

一日の疲れを癒やすため、毎日の仕事・家事の疲れを癒やすために休日に利用される方も多いでしょう。

肩こりラボって整体院ですか?

はじめて診る患者さんだけでなく、多くの方からこのような質問を多く受けます。

答えはNO!!です。

肩こりラボは整体とは全く違いますと、ハッキリ申し上げます。

そもそも整体ってどういうものかご存知ですか?

整体とは、そのまま、体を整える、という意味ですね。

押したり、揉んだりして、気持ちのいいもの、これが整体のイメージです。

そして、姿勢が良くなる・リンパの流れが良くなる・血行が良くなる・自律神経を整える、といったいかにもカラダに良さそうな「効果」があるとお思いのはずです。

リラックス効果で自律神経のバランスが正されることはあるかもしれません。

ですが、姿勢・リンパ・血行といった治療効果と思いがちな効果はありません。

マッサージでもありません。

整体とは、国家資格を持たない無資格者がマッサージに類似した施術を行う際に使う「用語」です。

つまり、整体の資格といっても民間資格のため、誰でも自分は整体師と名乗ることができるのです。

あなたも整体師って名乗っても問題ありません。

整体の問題点

整体の効果の有無に関係なく、以下の2点の問題があります。

  • 骨折や脱臼、神経麻痺などを起こすおそれがある。
  • 悪性腫瘍などの重大疾患が隠れているような場合でも気づくことができず、結果的に病院での受診が遅れ取り返しのつかないことになる可能性がある。

つまり、人の健康に害を及ぼすおそれがある医業類似行為であり、国民の利益に反するということです。

多くの方が誤解している「整体」と「マッサージ」の違い

では「マッサージ」とは正式にはどのようなものなのか、ご存じでしょうか?

一般的に広く認識されている「マッサージ」は、正式には3つに区分されます。

按摩(あんま)→ 中国から派生した技術です。いわゆる“もみほぐし”です。皮膚に直接触れずに、手ぬぐいやタオル等を用い、体の中心から末端へ向けて施術を行います。(マッサージというと多くの方がご想像するのがこちらです)

マッサージ  →  西洋から派生した技術です。オイルやパウダーなどを用い、皮膚に直接触れて流すような動きで、体の末端から中心へ向けて施術を行います。(マッサージとは本当はこれを指します)

  指圧    → 日本で派生した技術です。手ぬぐいやタオルを用い、体へ垂直に圧力をかけることを基本に、関節運動やストレッチ等も織り交ぜて施術を行います。

 

以上が一般的に知られる「マッサージ」の本当です。厚生労働省が認定した手技療法の中には“整体”“カイロプラクティック”“リフレクソロジー”“アロマ”等は含まれません。法律上、たとえ費用が発生しなくても、他人に「マッサージ」を行うことが許されているのは按摩・マッサージ・指圧師という国家資格を取得した者と医師のみなのです。資格といっても、民間団体認定の簡易資格と国家資格ではその内容に大きな違いがありますので注意が必要です。

歪みを整えることに意味があるのでしょうか?

肩こり・首こりなどで町のリラクセーションや整体屋にいくと、決まって骨盤や背骨が歪んでいるから・・・といった理由を言われたご経験ありますよね?

実は「歪み」というのは医学用語ではないのです。

  1. まず「利き手」「利き足」があるように人間は左右均等ということはありえません。
  2. 人間は構造的に複雑でとても不安定ですので、歪みがあって当然です。
  3. 厳密に骨の異常を改善できるのは医師による外科的手術のみであり、体の外から色々と力を加えてもすぐ元に戻ってしまいます。
  4. 百歩譲ります。では、体が歪んだらいったいどうなるのでしょうか?
    もし、歪みが治ったらあなた様にとってどんな良いことがあるのでしょうか? 果たして“その症状”は本当に消えるのでしょうか?
  5. 歪みが本当に治った人はこの世にいるのでしょうか?

結論、「骨の歪みを原因とする」=「治しようがない」=「治療を続けても変化無し」という事なのです。これでは全くもって“のれんに腕押し”状態です。通い続けても一向に症状が改善しないのは当然のことなのです。

このように、私は本当に治したい方が“治すための治療”を受けることができない現状、求めてもそれに到達できない現状に疑問を感じずにはいられません。

当院は個人個人の生活や癖の中から出来上がった体の「ゆがみ」を肯定します。その上で、根本的な原因をつくる「筋肉」と「動作」に対して徹底的にアプローチを行い、体を造り変えます。体のバランスを整えるという意味では“整体”かもしれませんが、中身は全く別物なのです。 医療なのですから。

 

 

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この記事を書いた人

丸山太地

肩こりラボ鍼灸マッサージ院代表。日本大学文理学部体育学科にてスポーツ医学を学び、在学中よりトレーナーとして活動。東京医療専門学校にて国家資格を取得。上海中医薬大学へ留学、解剖学実習修了。人体の構造を理解するために、日本大学医学部、千葉大学医学部の解剖学教室にて人体解剖について学ぶ。 資格>鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師/厚労省認定臨床実習指導者/NSCA-CSCS/日本体育協会認定 スポーツリーダー/中学・高校保健体育教員免許/パワープレート認定トレーナー