もんでも治らない「肩こり」の原因に関する取材がYahoo!ニュースに記事として掲載されました。
肩をもんでも治らないことには肩そのものだけでなく、腹筋や股関節も関係している場合があります。
また、肩こりの原因だけでなく、なりやすい方やその対処法についても解説しております。
ご興味のある方は是非ご覧ください。


もんでも治らない「肩こり」の原因に関する取材がYahoo!ニュースに記事として掲載されました。
肩をもんでも治らないことには肩そのものだけでなく、腹筋や股関節も関係している場合があります。
また、肩こりの原因だけでなく、なりやすい方やその対処法についても解説しております。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
呼吸のしづらさや首肩こりが4回の治療で改善したケース
Y様 / 東京都在住 / 43歳 / 女性 / 会社員
• 半年前から就寝時の食いしばりと呼吸の浅さ
• 深呼吸しづらく、特に吸うことが難しい
・起床時に強い疲労感あり
• 首肩こり、頭を回すと首に痛みあり
• 頭痛
• 日常生活に支障を感じる状態
NRS:初診時 7
• 咬筋・側頭筋・胸部(大胸筋)・頸部(胸鎖乳突筋、僧帽筋、頭半棘筋) の過緊張
• 胸椎柔軟性不足
• 骨盤後傾・太もも裏の支持不足
・もも裏の柔軟性不足
就寝時の食いしばりによって首や肩の筋肉(咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋・僧帽筋)に過緊張が生じ、頭痛を助長していると考えられる。
さらに胸椎の柔軟性が不足していることで胸郭の動きが制限され、浅い呼吸や疲労感を強めている。
また、日常生活で骨盤が後傾し、太もも裏の筋肉を十分に使えていないため、座位姿勢では頭部が前方に突き出やすく、首や肩への負担を慢性的に増加させている。
さらに、精神的なストレスと身体的な緊張が互いに影響し合い、頭痛や疲労感、不眠といった症状を助長していると考えた。
まずは呼吸の改善と首肩のこりの緩和を優先し、胸椎の柔軟性を高めるとともに、骨盤と太ももの支持性を取り戻すことで安定した座位姿勢を獲得し、根本的な改善を目指していく。
もみ返しが出やすいことを考慮し、刺激量を抑えて行いました。
特に咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋・僧帽筋を中心に丁寧にマッサージを行い、さらに背部や下肢も含めて全身を緩めることでリラックスを促しました。
あわせて胸椎と胸部の可動性を高めるストレッチを実施し、セルフケアとしてタオルストレッチやチェストオープナーをお伝えしました。
治療後には「吸いやすくなった」と呼吸の改善を実感されていました。
初回から1週間後のご来院。
ご自宅でストレッチを継続されていたこともあり、胸椎の柔軟性は初回よりも高まっていました。
その結果、呼吸のしやすさや首肩の辛さの軽減が見られ、NRSは7から5へと改善。
治療ではもも裏(ハムストリングス)や股関節周り(腸腰筋)を入念にほぐしました。
今回は座位での姿勢確認を行い、もも裏のストレッチを追加で指導しました。
さらに1週間後のご来院。
治療を重ねることで呼吸が背中に届く感覚を獲得され、頭痛の頻度や全身の疲労感も軽減。
NRSは4まで改善。
座位姿勢も日常から意識できており、安定性も向上。
日常生活における辛さが和らいできていることをご本人も実感されていました。
約3週間後のご来院。
頭痛はほとんど消失し、就寝時の食いしばりもなくなっていました。
起床時の疲労感もなく、呼吸も楽に行える状態に。
水分不足によって一時的にめまいが生じることはあったものの、日常生活にはほとんど支障をきたさなくなっていました。
総治療回数は4回、治療期間はおよそ1ヶ月で症状の大部分が解消され、治療のゴールに到達しました。
今回の改善につながった大きな要因は、セルフケアを早い段階から習慣にできたことです。
タオルストレッチやチェストオープナーを就寝前に取り入れたことで呼吸が深まり、首や肩の緊張が自然と和らいでいきました。
継続するうちに姿勢の意識も高まり、椅子に座るときに太もも裏で体重を支える習慣が身につきました。
その結果、首や肩への余計な負担が減り、頭痛や疲労感も和らいでいきました。
症状を改善していく上で大切なのは、特別なことではなく小さな工夫を毎日少しずつ続けることだと考えています。
こうした積み重ねが確実に体を変えていきます。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
このたび、フジテレビ『かのサンド』にて、『肩こりラボ』が紹介されました!
番組では、肩こりラボの院長鴻崎が、狩野英孝さん・サンドウィッチマンさんに、パワープレートを使った運動指導を行う様子が放送されております。
芸能人も驚かれた、当院オリジナルのメニューをご来院の皆さまにもご体験いただけます!
ご興味ある方は、是非お気軽にスタッフまでお問い合わせくださいませ。
I様/東京都在住/45歳/女性/会社員
• 髪を結ぶ・洗うなどの動作が困難
• 肩を90度以上あげられない
2024年5月、マシンピラティス中に右肩をひねって痛めたのがきっかけ。
それより前から、四十肩のような違和感はあった。
整形外科でのMRI検査にて関節唇損傷が見つかり、薬やリハビリを受けたものの、肩の動きは改善せず、10月に当院を受診。
来院時には強い痛みはなく、肩の可動域制限が一番の悩み。
背中側の筋肉(広背筋・大円筋・僧帽筋上部・肩甲挙筋)の緊張が強い。
また、肩甲骨を正しい位置に安定させた状態「パッキング」ができず、
肩を上げようとすると力ませて肩をすくめる「シュラッグ」が出てしまっていた。
MRIによる画像診断にて関節唇損傷と診断。
炎症や痛みは落ち着いている。
そのため、可動域の制限は筋緊張・姿勢の崩れ・肩甲骨の使い方が主な原因と考えた。
GHJの安定性の再構築、肩甲帯および体幹との協調性の改善、ローテーターカフの強化を行うことで症状の改善を見込めると考えた。
初期は鍼やマッサージを用いて筋肉の緊張を緩めつつ、肩がすくまないようインナーマッスルエクササイズを行った。
治療のペースは週1回で、自宅でのセルフトレーニングを併用していただいた。
肩を正しく動かすため、肩甲骨と腕の連動(肩甲上腕リズム)や肩甲骨パッキングも練習。
徐々に運動療法をメインに移行し、姿勢を安定させるためにお腹や背中の筋肉にもアプローチ。
肩のインナーマッスルが強くなってきたことで行うトレーニングもより高度なもの(胸より高い高さ)に移行。
以前のようなシュラッグや代償動作も自然と消え、髪を結ぶ・洗うなどの日常動作もスムーズにこなせるようになり、今回の治療はゴールとなった。
肩のトレーニングは、動きが地味で繊細な分、気づかないうちに自己流になってしまいがちです。
自己流で続けてしまうと、本来働かせたい筋肉がうまく使えず、かえって他の筋肉に負担がかかってしまうケースも多く見られます。
I様は週1回のペースで動きを丁寧に確認し、その都度修正しながら正しい使い方を身につけていかれました。
すぐに修正できる環境が整っていたことが大きな強みだったと思います。
地道な積み重ねが、肩の可動域とスムーズな動作の回復につながりました。
正しい動かし方をコツコツ習得できたことが、今回の回復の一番のポイントだったと感じています。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
S様/東京都在住/45歳/男性/会社員(エンジニア)
・腰痛
もともと慢性的に腰の張り感はあったが、直近3日で急激に悪化。
特にベッドから起き上がる動作が辛い状況。
ただし、しびれや放散痛はなく、歩行も可能。
仕事ではパソコンを使うデスクワークが中心で、長時間座っていることが多く、深夜まで作業が及ぶ日もある。
また、身長が高く体格も大きいため、職場の低いデスクが身体に合っておらず環境的なストレスとなっている。
腰の張りを訴える部分と一致して、最長筋・腸肋筋に顕著な緊張が確認された。
放散痛やしびれ、感覚異常はみられず、器質的な異常の可能性は低く、筋スパズムによる痛みと考えられる。
姿勢が崩れている要因として、以下の点が挙げられる。
•胸椎と股関節の柔軟性不足
•ハムストリングスの過緊張による骨盤の後傾
これらが相まって、腰部に慢性的なストレスがかかる姿勢が定着したと考えられる。
今後は、
•鍼やマッサージによる筋緊張の緩和
•胸椎・股関節の柔軟性改善
•環境に適した座り姿勢の体得
といったアプローチによって改善を図る。
初回は、過緊張した筋肉を緩めることを最優先し、鍼とマッサージにて治療。
低いデスク環境により骨盤が後傾しやすくなり、その影響でハムストリングスが緊張し、姿勢不良を助長している状態だったため、
•胸椎と股関節の柔軟性を高めるエクササイズ
•骨盤を立てた正しい座位姿勢の感覚づくり
も同時進行で行い、体の使い方を再学習していった。
治療は1週間〜10日に1回のペースで継続。
5回目には腰痛の自覚症状はゼロに。
その後は、元々気になっていた首・肩の不調へのアプローチに治療の主軸を移行。
以降も腰痛が再発することはなく、良い状態を維持できているため、腰に対する治療はゴールとなった。
「骨盤を立てて、良い姿勢を保ちましょう」
簡単に聞こえるかもしれませんが、いざやってみると
「取りたくても取れない」「どうすればいいかわからない」「何が正解?」と、
頭に?マークが浮かぶ方も多いのではないしょうか。
長年染みついた体の使い方や癖は、頭で分かっていても身体がついてこないことも少なくありません。
姿勢改善に必要なのは、自分の体がどう動いているかを知り、正しい動かし方と、それを感じられる感覚を身につけることだと考えています。
それがわかれば、力で無理やりキープするのではなく、力みなく心地よく保てる姿勢へと変わっていきます。
体の使い方を一緒にひも解き、日常の動きの中で自然に実践できるよう、自分の体と会話するように整えていくお手伝いができればと思います。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
H様/東京都在住/30歳/女性/会社員
背中・腰・肩・腕・手にかけての慢性的な筋緊張とこり
仕事柄座り時間が長く、日常でも背中を丸めてスマートフォンを使っている。
レントゲン上での問題はなし。
お身体をみていくと
・胸椎伸展制限
・ヒップヒンジ機能の低下(腰椎過伸展)
・骨盤後傾位
・体幹筋群の弱化(腹横筋、臀筋、腸腰筋)および動作時にうまく働かない
といった状態だった。
体幹筋群(腹横筋・腸腰筋・臀筋)の弱化により、骨盤が後傾し、胸椎伸展機能も低下している。
また股関節可動制限のため、立ち座り・前屈動作を腰椎で代償。
その結果姿勢保持をうまくできず、首・肩・腕・腰などに過剰な負担がかかり、慢性的なこりにつながったと考えられる。
器質的異常はなく、体幹安定性と股関節・胸椎の可動域を高めることで改善が見込める状態であると考えた。
まずは自覚症状の緩和を第一にマッサージ中心の治療を行った。
刺激に対しては敏感であるため、鍼や強圧は避け、徒手で首・肩・腰を中心に丁寧にほぐしていった。
運動では、胸椎や股関節の柔軟性向上を目的にストレッチを行い、骨盤の動き(前後傾)を体に覚えさせながら、座り姿勢の改善を図った。
可動域の改善ととともに、腸腰筋・腹横筋・大臀筋といった体幹筋のトレーニングを開始。
それに伴い、立ち上がりやスクワットなども導入し、下肢の安定性も高めていった。
治療を重ねる中で身体の反応が良くなり、マッサージの時間は徐々に短縮。
その分トレーニングに充てる時間を増やし、身体の機能的な改善をより深めていく流れをつくることができた。
継続的な治療と運動指導により、姿勢が安定し、日常生活での負担も軽減。
「安定した姿勢を無理なく保てる」ことをゴールとし、改善が見られた。
日常生活で何が身体に負担をかけているのかを一緒に見つけ、その原因に丁寧にアプローチしていくことが何より大切だと感じています。
こりは単なる筋肉の硬さだけでなく、職業や生活習慣、趣味、気候など、さまざまな要素が複雑に関係して生じています。
筋肉を緩める、関節の動きを良くする
それも大切ですが、なぜそうなってしまったのかという背景に目を向けることが、根本的な改善につながります。
一時的な対処ではなく、体と生活全体を見据えたサポートをこれからも大切にしていきたいと考えています。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
K様/東京都在住/30歳/女性/会社員(プログラマー)
肩こり
以前(学生時代)から肩こりはあったが、任される仕事量の増加によって悪化。
PCに向かっている時間は1日8時間程度。
辛い箇所は僧帽筋上部で、重だるい感じがする。
治療院に行くこと、鍼マッサージを受けるのも初めて。
運動は得意ではない。
長期休暇で仕事がお休みの時は症状が落ち着いており、忙しさとともに自覚症状も強くなっていることから長時間のデスクワークでの不良姿勢が肩こりの主な原因と考えた。
お体を見ても、
・骨盤が後傾し、上体が前に崩れやすい
・胸椎の硬さが強く、胸が開きにくい
・首の前弯がやや強く、反らすと背中が丸まってしまう
・骨盤を前傾させる動きができず、体幹の安定性も弱い
・頭が垂れてしまい正しい姿勢がとれない
といった状態だった。
これらの要素により、首や肩周囲の筋緊張が強まり、特に僧帽筋上部のこりを引き起こしているものと考えた。
まずはマッサージと鍼で筋緊張を緩めることからスタート。
そのうえで、骨盤前傾や胸椎伸展、体幹・肩甲骨周囲筋の姿勢保持機能を高める運動を導入していく。
運動があまり得意ではないという点を考慮し、日常生活の中で無理なく取り入れられる動きからアプローチを進め、根本的な改善を目指す。
週に1回のペースで治療。
マッサージとこりの強い僧帽筋には鍼を併用し、筋緊張を緩和。
運動は負担の少ないストレッチからスタート。(タオルストレッチ・ブックオープニング)
5回目の治療で1週間間隔が空いてもこりを感じない状態になった。
2週に1回のペースで治療。
仕事中の姿勢を確認し、正しい座り姿勢と腹横筋の意識づけを行う。
徐々に姿勢が安定し、「良い姿勢をつくる」感覚が定着。
「体が楽になった」と実感が出てきたことで、運動へのモチベーションも前向きに。
背筋を使う「グッドモーニング」や骨盤・下肢の安定性を高める「ヒップリフト」といった姿勢保持のためのトレーニングを導入。
骨盤の後傾姿勢が改善し、正しい姿勢を長時間保つことが可能に。
最後は1ヶ月間隔でも症状の再発なし。
安定維持できているため、治療はゴール。
こりを根本から改善するには、運動は欠かせない要素の一つです。
でも「運動が苦手」、「やりたくない」と感じる方も多くいらっしゃいます。
辛さがある中で、苦手なことに取り組むのは大きなストレスです。
だからこそ重要なのは、“その人にとって無理のない運動”から始めることだと考えています。
どの動きなら取り組めそうか?
どうすれば日常生活に自然と取り入れられるか?
このような視点を大切にしながらご提案をしていくことが、継続と改善の鍵になるのだと改めて実感したケースでした。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
Y様 / 東京都在住 / 56歳 / 女性 / 大学職員
右肘外側の痛み
左肩関節の痛み、90°以上挙げられない
右肘
2025年1月ごろから痛み出現。きっかけはなく気がついたら痛みが出ており、日常生活で手を使うたびに痛みが出ている。(お箸を使う動作でも出現)
痛みの数値(NRS)⑧⑨
※NRS(Numeric Rating Scale):患者さんの痛みの強さを0-10で表した数値。0は痛み無し、10は過去最大の痛み
左肩関節
2025年3月ごろから痛み出現。こちらもきっかけはなく気がついたら肩が挙がらなく、無理に挙げようとすると激痛が出る状態。
痛みの数値(NRS)⑨⑩
※NRS(Numeric Rating Scale):患者さんの痛みの強さを0-10で表した数値。0は痛み無し、10は過去最大の痛み
※屈曲90°(前の動き)で痛み
※肩甲骨面100°(斜め前の動き)で痛み
※外転90°(横の動き)で痛み
どちらも整形外科にて治療、リハビリも行っていたが症状が変わらず、当院を受診。
レントゲンでは異常なし。
右肘
肩のインナーマッスルのテストで力が入りずらいことや、肩甲骨の安定性も低下。
くわえて上腕の力も筋力テストで低下気味。
また触診にて前腕の筋肉の筋緊張もとても強いことがわかった。
これらの情報から肩よりも「肘に関与する筋肉」を優位に使ってしまい肘の痛みを出現させてしまっていると考えた。
必要なこと
→肩甲骨の機能改善、背中の柔軟性改善、前腕や上腕の筋スパズム解消
左肩
肩のインナーマッスルのテストで力が入りずらいことや、肩の動作時に肩甲骨や背骨の動きが悪いこと、これらを踏まえて肩関節インナーマッスルの低下、肩甲骨の機能低下により腕を上げた際の痛み、可動域制限が出現していると考えた。
※肩甲骨の動きや腕の骨の動きが本来の動きになっておらず、無理やり肩を動かしている状況。
また肩関節の他動運動で腕は180°まで挙がるため、関節拘縮は生じていない可能性が高いと判断。
必要なこと
→肩のインナーマッスル強化、肩甲骨の機能改善、背中の柔軟性改善
治療内容
トレーニング45分
・肩インナーマッスルトレーニング(棘下筋、棘上筋、肩甲下筋)
・肩甲帯トレーニング(僧帽筋下部)
・ストレッチポールを使用した肩甲骨を動かす体操(※ベーシックセブン)
マッサージ45分
・筋緊張緩和、筋疲労解消目的
(背中、肩甲骨周囲、脇、胸筋、上腕、前腕、手)
初回の治療ということもあり、患部を積極的に動かすことは避けた。(肩や肘の痛みはとてもデリケートで、動かしすぎることで痛みが悪化する可能性があるため)
肩の関節や肘への負担に大きく関与する肩甲骨のコンディションを良くするため、ストレッチポールを使用した肩甲骨のストレッチを入念に行った。
また、マッサージでは痛みの防御反応で硬くなった筋肉を優先的にほぐし、疲労解消も行った。
※左肩は治療後、3方向全て90°→120°まで挙がるようになったが、120°まで挙げると痛み出現
右肘:NRS⑥→改善傾向。
たまに痛むが日常生活がしやすくなった。
左肩:NRS⑨⑩→変化なし。
まだ日常生活に支障が出ている。
※屈曲90°(前の動き)で痛み
※肩甲骨面100°(斜め前の動き)で痛み
※外転90°(横の動き)で痛み
治療内容
トレーニング45分
・体幹トレーニング(腹筋、臀筋、背筋)
・肩インナーマッスルトレーニング(棘下筋、棘上筋、肩甲下筋)
・肩甲骨パッキング(僧帽筋下部、前鋸筋、大菱形筋、小菱形筋)
マッサージ45分
・筋緊張緩和、筋疲労解消目的
(背中、肩甲骨周囲、脇、胸筋、上腕、前腕、手、腰、臀筋群)
前回の治療にて、右肘は改善がみられたが左肩は改善がみられなかったため、左肩のみの機能ではなく、肩甲骨の動きや体幹機能強化に着目し、トレーニング介入部位を増やした。
右肘は改善がみられたので、前回同様の処置を行った。
今回は肩甲骨の動きが良くなっており、「肩甲骨をいい位置に固定する」肩甲骨パッキングの体操も行えた。
トレーニング後、左腕は175°まで上がった。
まだ痛みは出るものの、どうしようもない痛みではなく、運動療法のみで改善。
運動後は変化があるものの、持続できていないことが大きな問題と捉えた。
痛みの期間が長かった分、肩を動かすことを忘れてしまっている状況だったので、少しでも肩を動かして「動作を思い出す」ことが課題であった。
右肘:NRS③→改善傾向。
ほぼ気にならなくなった。
左肩:NRS⑤→改善した。
痛む回数は少なくなったが、まだ痛むことはある。
※屈曲90°(前の動き)で痛み
※肩甲骨面100°(斜め前の動き)で痛み
※外転90°(横の動き)で痛み
治療内容
トレーニング45分
・体幹トレーニング(腹筋、臀筋、背筋)
・肩インナーマッスルトレーニング(棘下筋、棘上筋、肩甲下筋)
・肩甲骨パッキング(僧帽筋下部、前鋸筋、大菱形筋、小菱形筋)
・立位で腕を挙げる動作確認
マッサージ45分
・筋緊張緩和、筋疲労解消目的
(背中、肩甲骨周囲、脇、胸筋、上腕、前腕、手、腰、臀筋群)
肘は前回同様改善傾向。このまま治療を進めれば問題なしと判断。
左肩においては、治療後は改善するが1週間経つと動かし方を忘れてしまう傾向がある。
そのため、今回から「立位で腕を挙げる動作確認」を入念に行い、普段の状況に近い環境で運動療法を行った。
運動療法後には痛みなく3方向全部180°挙がった。
今回のケースは「ほぐし」だけでは改善せず、「運動」が必須の状況でした。
肩や肘の痛みは、多くの場合が「ほぐし」だけでは改善することが難しく、「運動」を行うことで改善傾向となります。
しかし、「運動」をしていても自己流になっていたり、必要な筋肉のトレーニング、正しい動きのための運動ができておらず、なかなか結果が出ないという方は少なくありません。
「体の痛み=運動が必要」という認識はされてきておりますが、本当に必要な運動ができているか、自分自身で確認することは難しいのが現実です。
そのため、Yさまが正しいホームケアを実施してくださったことも、症状改善の大きなポイントだったかと存じます。
また、もう一つのポイントは、2回目の治療段階で変化がない症状(左肩関節)に対して、より広い眼でみて「体幹」を強化したことを大きかったのではないかと考えます。
1度動かせるようになれば、それを繰り返して体に染み込ませることができます。
そのきっかけになったのが「体幹」です。※特に背中と臀筋です。
一見、肩や肘だけの問題に見えますが、それは結果に過ぎません。
原因は離れた部位にもあります。その部分をきちんと改善させたことで「肩関節」や「肘」の痛みが改善することができました。

執筆者:鴻崎 国臣
Kuniomi Kouzaki
早稲田速記医療福祉専門学校 鍼灸医療科卒業
東京女子医科大学医学部/千葉大学医学部 解剖学実習履修
ハワイ大学医学部 解剖学実習履修
鍼師/灸師
ストレッチナビ公認ストレッチ専門家コラムニスト
私は小学生のころから肩こり、首こり、頭痛に悩まされてました。
患者さんの症状と似ているので、辛さがとてもよくわかります。
自分自身が辛かったからこそ、「早く治したい」と思いますし、治療で何が必要かも身をもって体感しております。
「予防のための運動、姿勢改善」をして、カラダを変えていきましょう。
猫背と反り腰による慢性的な首肩こり・腰痛にお悩みのケース
N様/東京都在住/25歳/男性/会社員
・首肩こり
・腰痛
・スウェイバック姿勢(頭が前に出て背中が丸まっている、反り腰、骨盤後傾、ハムストリングス過緊張)
・胸椎伸展制限
・股関節モビリティ不足
・ヒップヒンジ機能の欠如
日常的にカメラ作業やPC業務が多く、立ちっぱなし・座りっぱなしの時間が長いため、ハムストリングスの筋緊張が強く、骨盤が後傾した姿勢になっていると考えられる。
骨盤の後傾により、胸椎の伸展が制限され、背中が丸まりやすく、さらに頭部が前方へ突き出た姿勢となっている。
この結果、僧帽筋・頭半棘筋・頭板状筋など、首や肩の後面の筋肉に持続的な負担がかかり、慢性的なこりを引き起こしている。
また、ヒップヒンジの機能を使えておらず、座位や日常動作において本来骨盤・股関節で支えるべき重心を、上半身(特に首・肩)で代償している可能性が高い。
これが腰への負担も増やし、腰痛の一因となっていると考えられる。
まずはこりの強い筋肉(僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋、腰部多裂筋)に対してマッサージでしっかりほぐして筋緊張を緩和。
あわせて胸椎と股関節のモビリティ改善を目的としたストレッチや正しいヒップヒンジを体得するためのトレーニングを行う。
動作の体得とともにハムストリングスや臀部の筋力強化も行うことで、骨盤の安定性を高め、根本的なこりの原因を改善できると考えた。
治療のペースは10日~2週間に1回の頻度で、マッサージによる筋緊張の緩和と機能改善のためのトレーニングを併用して進めた。
まずは、強いこりが見られた僧帽筋・頭半棘筋・頭板状筋・腰部多裂筋などの筋肉に対して、マッサージでアプローチし、過緊張を和らげた。
運動面では、体の硬さによって姿勢が崩れ、正しい動きが出せない状態だったため、初期段階では股関節周囲や胸椎の伸展を促すストレッチからスタート。
さらに、胸を開くエクササイズを取り入れることで、短縮していた前面の筋群をゆるめ、猫背姿勢の改善を図った。
股関節の可動性を高めると同時に、ヒップヒンジ動作の習得にも取り組んだ。
それに伴い、スクワットやヒップリフトなどの下半身強化エクササイズを段階的に導入し、臀部やハムストリングスの筋力強化を目指した。
継続的なトレーニングの結果、股関節や胸椎の可動域が改善され、ヒップヒンジ動作も習得。
骨盤の後傾姿勢が改善されるとともに、正しい姿勢を作れるようになった。
その結果として、首・肩周りへの過剰な負担が軽減され、慢性的なこりの症状も大きく緩和。
姿勢の改善により、仕事中の疲労感の軽減にもつながっている。
N様のように、姿勢の乱れが原因で肩や腰に不調が出ている場合、マッサージなどで一時的に楽になることはあっても、それだけでは根本的な改善にはつながらないことが多いです。
治療を行う上で、モビリティ(可動性)を回復することを最も重視しました。
正しい姿勢を取ろうとしても、体が固くて動けなければ、そもそも正しい姿勢自体ができません。
まずはその土台を整えることが大切です。
そのために、
• 固くなった筋肉をゆるめる
• 動きが少なくなっている関節の柔軟性を取り戻す
• 使えていない筋肉を目覚めさせて、支える力をつける
といった多角的なアプローチを行いました。
また、普段の座り方や立ち方、歩き方など、何気ない日常のクセが想像以上に体へ負担をかけていることも少なくありません。
「ちょっとした意識の変化」や「正しい身体の使い方」を取り入れるだけでも、慢性的な不調が大きく改善に向かう可能性があります。
姿勢改善は一朝一夕にはいきませんが、正しく動ける体づくりを土台にした継続的な取り組みが、最も確実な近道です。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
日常生活が億劫になるほど筋力・体力が落ちていた方が、トレーニングを経て大学の部活動(運動部)で活躍できるまでに改善したケース
Y様/東京都在住/20歳/男性/学生
・動くとすぐに息が上がってしまう
・全身的な筋力や体力の低下
・運動への意欲低下
心肺機能・筋力ともに低下しており、日常生活動作をするだけでも疲労感が伴う。
股関節および胸椎の可動域が著しく狭く、全身的な筋緊張が高い。筋力低下により、正しい姿勢が維持できず、すぐに猫背になってしまう。
普段から運動習慣がなく、1日の運動量も少ないことで基礎的な体力が低下。
また、股関節や胸椎の可動域の制限により柔軟性も低下しており姿勢保持に必要な体幹筋群(腹横筋、大臀筋、脊柱起立筋)の筋力も不足している状態。
まずはストレッチを中心に可動域の改善を図りつつ、体幹部の安定性を向上させるトレーニングを行う。
段階的に全身の筋力強化や有酸素運動を行うことで持久力・機能性の改善を目指す。
股関節および胸椎の可動域の低下が、姿勢不良の一因となっており、トレーニング効果の低下や怪我にもつながると考えられたため、初期アプローチとしてパワープレートを用いたストレッチを中心に行った。
あわせて体幹筋の強化(腹横筋、大臀筋、脊柱起立筋)に注力した。
姿勢の安定性や動作効率の向上だけでなく、心肺機能の改善も期待されることから、ドローインなどを用いて段階的に強化を進めた。
トレーニングのペースは週1回を基本とし、可動域および体幹筋力の向上に伴い、徐々にステップ動作やジャンプ動作といった動的トレーニングも取り入れ、呼吸機能と全身の動的安定性を高めていった。
負荷を上げた運動でも呼吸の乱れが見られず、安定した動作が持続可能な状態に至ったため、当初の目的を達成しゴール。
現在では、激しい運動でも呼吸や姿勢の安定性に問題が出ることはなくなり、大学の部活動にも元気に参加されています。
トレーニングは継続的に週1回、競技レベルでのパフォーマンス向上を視野に入れたプログラムを行っています。
トレーニングを行う上で特に注意したのは「運動強度の設定」です。
初期段階では、強度を上げすぎると呼吸のしづらさや立ちくらみのような症状が見られることもありました。そのため、身体の反応を見ながら段階的に進めることが非常に重要でした。
現在では、インターネット上でもさまざまなトレーニング情報を手軽に得ることができますが、それが「自分の身体に合った内容かどうか」は別問題です。
同じトレーニングでも、目的や体力レベルによって効果やリスクが大きく異なることを、今回のケースからも強く実感しています。
今後もY様には、目標に合わせたオーダーメイドのトレーニングを通じて、より良い身体づくりをサポートしていきます。

執筆者:中込 優平
Yuhei Nakagome
帝京大学 医療技術学部スポーツ医療学科 健康スポーツコース卒業
神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科卒業
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
健康運動実践指導者
私は大学時代、 市営の体育館のトレーニングルームで運動指導をしていましたが、当時の自分にはお客様が肩や腰が痛いと仰っても解決する手立てがありませんでした。
そこから鍼灸あん摩マッサージ指圧師に興味を持ち始め、資格を取得しました。
日常生活の中で肩こりや腰痛などで悩み、 やりたいことができない方やもっと健康で良い生活をしていきたい方、 そんな方々のお力になりたいと考えています。
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