タワシで背中や肩甲骨をゴシゴシ洗うと、血液やリンパの流れが良くなるだけでなく痩せるって本当?

タワシで背中や肩甲骨をゴシゴシ洗うと、血液やリンパの流れが良くなるだけでなく痩せるって本当?

血液やリンパの流れが良くなるからといって刺激のしすぎはNG

皮膚を摩擦することによって一時的に血行が良くなります。乾布摩擦はその代表で昔から健康法として愛されてきています。

リンパ液の通り道であるリンパ管は、血管とセットで、かつ平行して存在しています。血流に伴ってリンパ液も循環しますので、血行がよくなればリンパ液の流れもよくなることでしょう。

肌を擦ってはダメ!!

皮膚をゴシゴシ強く擦るのは問題です。普段からできるだけ肌を擦らないように気をつけていらっしゃる女性は多いでしょう。

男性は、ナイロンの硬いボディタオルで体をゴシゴシ洗う派が多数かもしれません。

男女問わず足裏を軽石でゴシゴシして固くなった角質を落とすのが日課な人も多いでしょう。

これらは肌にとってはNGです。

標準医学的な観点からの「正しいカラダの洗い方」は、手に泡を馴染ませて、素手でさするくらいが良いされています。その理由は、ゴシゴシ洗いによって肌のバリア機能の要である角層や皮脂などを落としすぎてしまうためです。

皮膚はなるべく強くこすらないほうが良い、というのが現代医学的に健康な肌を保つコツです。

背中を清潔にすることは大切

背中のニキビや吹き出物気になる方は、背中を清潔にしたいことでしょう。ですがゴシゴシこすることでかえって刺激しすぎて炎症を助長し、悪化させてしまうことも考えられます。また、擦ることで垢がとれて、その時は気持ちがよいかもしれませんが、皮膚は繰り返し摩擦を受けますと、硬く、分厚くなります。

足裏の角質を取るのに軽石を使用するのはやめたほうがよいのは、このためです。角質はより強固に成長してしまいます。

ゴシゴシ洗うことによる効果をまとめます

  • 一過性の血液とリンパ液の循環改善
  • 垢すりによる心地よさ
  • 肌のバリア機能の減少
  • 肌の硬化

何を優先するかは、個々の価値観や考え方によります。たとえ一時的だとしても実感しやすい効果は、時には大切です。あらゆる意味で体によくないとわかっていても、夜中のラーメンは美味しいです。でも、それが例えば週3の頻度なら体調不良のサインを感じるでしょう。心や体を満たすことは生きていく上で必要です。ですが、生活習慣として取り入れる場合、カラダにどんな影響があるのかをきちんと把握しておく、覚悟があれば楽しめると思います。

やさしく洗う場合

  • 湯船にゆっくりつかれば血行改善します
  • 実感はなくても汚れは落ちてます
  • 肌にやさしい

さて、あなたは、どちらを選びますか?

たまにゴシゴシ、普段はやさしく、でもよいと思います。

背中を洗うのにボディブラシが最適な理由

突然ですが、両手全開で大きくバンザイをしたのっていつだったか覚えていますか?

ワールドカップで日本人がゴールを決めた時や、応援する野球チームが優勝決めた時など、バンザイする機会は多そうで、普段そんなにあるわけではないと思います。

背伸びする女性

現代人は、腕を水平よりも上に挙げることが意外と少ないのです。

髪を洗う時、洗濯物を干す時、つり革を掴む時など、手を挙げることは多々あります。ですが、腕まで高く、腕が耳につくくらい挙げることはありますか?

もちろん普段からヨガを行っていたり、ストレッチなどを常日頃から行っている方は大きく腕をあげることはよくあるでしょう。

普段から腕が耳につくくらいまで手を上げる、肩を大きく動かしている人というのは実は少数派です。

普段の生活において、肘を動かすことで、手を頭の高さまで挙げることができさえすれば、ある程度のことはそれでまかなえてしまいます。そもそもバンザイのように肩関節を動かして腕ごと水平以上に挙げる必要がないんですね。

肩甲骨が固まると五十肩や慢性的な肩こりを発症しやすくなる

腕を大きく動かさない生活習慣のなにが問題かといいますと、肩甲骨が固まってしまうのです。肩甲骨が固まると「肩こり」や「四十肩・五十肩」を引き起こす原因になります。

肩の動きは肩甲骨の動きを伴います。つまり、本来動くべき肩甲骨が動かないと、どこかにシワ寄せがいきます。それが凝りや痛みとして出てきます。

只でさえ、長時間のパソコン作業で、脇を締めて身動きしない状況の方がほとんどなので、意識をして動かさなければ、ひたすら固まってしまう一方です。

実は、肩甲骨をきちんと動かせない人は、とっても多いのです。

ぜひ肩甲骨をほぐすためにストレッチや体操は積極的に行っていただきたいと思います。それに加えて、日常生活のなかで「肘」を肩よりも高く、理想は耳の高さまで挙げることを意識してみましょう。

固まる前に固まりにくくする生活習慣を身につける

固まってしまったのをほぐす対処をすることも大切です。でも、そもそも固まりにくくするような生活習慣を身につけてしまえばよいと思いませんか?

例えば、お手洗いに立った時、一度で良いので大きくバンザイをする習慣をつくってみましょう。

このように誰もが必ず行う生活習慣の中に取り入れることで肩甲骨を動かしていくことをおすすめしたいのです。

ここで本題に戻ります。

ところで、皆さんは背中をどのように洗っていますか?

人によって洗い方はそれぞれとは思いますが、タワシやスポンジ等で背中を洗う時は、以下のように手を後ろにまわして洗っていませんか?

この動きを、着物の帯を結ぶ動作に見立てて結帯(けったい)動作といいます。結帯(けったい)動作は、捻れを伴うので、関節には大きな負担となります。無理して行うと傷めてしまいます。

そこで背中を洗う際、タオルではなく、ボディブラシを利用してみましょう。

ボディブラシで洗いながら運動しましょう

出典:アマゾン

おすすめしたいのは、このように柄のついたボディブラシです。

100均にもありますし、ひょっとしたら既にお持ちではありませんか?

スポンジやタワシでは結帯動作がメインの洗い方になりますが、ボディブラシを使うことで、肘を高く挙げる動作を自然に行えます。

下からではなく上から、ブラシが肩甲骨の下まで届くようにしますと肘はかなり高くなります。

熊野筆のボディブラシ

出典:スタジオクルール セレクトショップ

この肘を高く挙げてボディブラシで背中を洗う動作は、髪を結う動作に似ていることから結髪(けっぱつ)動作といいます。

結髪(けっぱつ)動作は、結帯動作と反対方向の捻りを伴うので、肩への負担は、かかるか、かからないかと言われれば、かかります。ですが、一般的には結帯動作よりも負担は少ないのです。そして何よりも肩甲骨を動かすことができます。ですので、痛みが出ない範囲で行うことは、肩甲骨の硬化予防、柔軟性改善にとても効果的だといえます。

ボディブラシで背中を洗う際は、肘を高くあげて、肩甲骨の下まで洗うことを意識しましょう。そして、右手でやったら、次は左手でも行って、左右の肩甲骨を動かしましょう。

そして、くれぐれも肌のために、やさしく洗うことを心がけてください。そのためにもボディブラシのブラシも柔らかいタイプを選びましょう。

このように、日常生活の中で自然に、動かす工夫が出来たら、立派なセルフケアになります。

最後に、肩に痛みや不安感がある方は絶対に無理をしないでください。関節のコンディションが低下してしまっている方、固まりすぎで動かない方が無理をして行うことで、傷めてしまうことがあるからです。

動かすことは大切ですが、くれぐれも無理なさらいでくださいね!!

 

 

この記事を書いた人
丸山太地

肩こりラボ鍼灸マッサージ院代表。日本大学文理学部体育学科にてスポーツ医学を学び、在学中よりトレーナーとして活動。東京医療専門学校にて国家資格を取得。上海中医薬大学へ留学、解剖学実習修了。人体の構造を理解するために、日本大学医学部、千葉大学医学部の解剖学教室にて人体解剖について学ぶ。 <資格>鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師/厚労省認定臨床実習指導者/NSCA-CSCS/日本体育協会認定 スポーツリーダー/中学・高校保健体育教員免許/パワープレート認定トレーナー