katakori LABS Study Session 2017.11.29

学校では教えてくれない肩こりの治し方

鍼灸師ならびに鍼灸師を目指している皆さまへ

鍼を打つ、灸をすえる、揉みほぐすという従来の鍼灸・マッサージだけでは、一時的な緩和はできても慢性的な肩こりを治すことは極めて困難です。もちろん運動療法のみでも困難です。

学校では、凝りのほぐし方は教えてくれても治し方は教えてくれません。

学校で教わることは、人体の構造の基礎の基礎、そして鍼灸・マッサージの意味と基本的なテクニックにすぎません。

対症療法として、とりあえず何とかすればよい、だけでしたら学校を出て、実地を積めばある程度できるようにはなるでしょう。身体の不調で困っている人を救うには、対症療法では限界がありますし、その繰り返しによって慢性化し、結果的により悪化する可能性もあります。

では、何をすればよいのか?

まず、大前提として、あなたはセラピストである、もしくは目指しているとします。

肩こりの根本治療において肝心なことは、何をするか?ではありません。

人はどうしても安易な道にいきがりです。テクニック、やり方、答え。それらを患者さんが求めるのは当然ですが、治療する側が安易に求めてはいけません。

もっとも大切なこと

それは患者さん個々によって異なる原因を見極めること。原因を見極めた上で、一貫した方向性をもって鍼灸・マッサージと運動療法を組み合わせることができれば根本治療は可能です。

根本治療の第一歩は、まず患者さんの「病態の把握(見立て)」、そして「施術プラン(内容や頻度)」です。これを実践するために、そもそも肩こりとはどういった状態なのか(定義)、そして肩こり発症のメカニズム(原因)を身につけなければいけません。

近年の研究により、慢性的な肩こりは単なる筋疲労や血行障害ではないということもわかってきています。第1回となる今回は肩こり治療の土台となる部分を解説します。受講後は「肩こり」がこれまでとは違ったものにみえてくるでしょう。

理論の元、然るべきアプローチをすれば、肩こりを治すことは誰にでも可能なことです。

 

Study Sessionプログラム

学校では教えてくれない肩こりを改善する方法

  • 肩こりの定義
  • 肩こりの原因
  • 肩こりの病態生理学
  • 肩こりの評価法
  • 肩こりを改善する方法(施術プラン・治療方法・セルフケア)
  • 肩こりラボの施術技術紹介(IDマッサージ・3D鍼・運動療法)

※全て現代医学に則った内容となります。東洋医学的な内容はございません。

※内容は若干変更となる場合がございます。

多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。

次回は、2018年11月中の開催を予定しております。

katakori LABS study session 2018

 
 

 

 

 

 


執筆者:丸山 太地
Taichi Maruyama

日本大学文理学部
体育学科卒業 東京医療専門学校 鍼灸マッサージ科卒業
上海中医薬大学医学部 解剖学実習履修
日本大学医学部/千葉大学医学部 解剖学実習履修

鍼師/灸師/按摩マッサージ指圧師
厚生労働省認定 臨床実習指導者
中学高校保健体育教員免許

病院で「異常がない」といわれても「痛み」や「不調」にお悩みの方は少なくありません。
何事にも理由があります。
「なぜ」をひとつひとつ掘り下げて、探り、慢性的な痛み・不調からの解放、そして負のスパイラルから脱するためのお手伝いができたらと考えております。