本セミナーは、たくさんの鍼灸師の方々にご参加いただき無事終了しました。
人の健康に携わる仕事をされている方へ
癒やしの本質ってなんでしょう?
マッサージ系の仕事をされている方は、その仕事を選んだ理由はなんでしょう?
簡単そうだから・・・きっとあるでしょう。でも「人々を癒やしたい」という目的は必ずあったはずです。
癒やしという言葉は、「癒やされる」に代表されるように、気持ちいい・安らぐ、といった意味合いで使われます。
実は「癒やし」という言葉は、割と最近出てきた新しい言葉
癒やすという動詞は昔からありますが、もともとは、癒えるという自動詞です。傷が癒えた、という言い方です。治癒やしたという表現も使いますね。
つまり「癒える」というのは「治る」とほとんど同じ意味です。
ただ、心の傷が癒えたという表現の場合、悲しみ・苦しみ・悩みなどが消えたという意味で、この場合は、「治る」ではなく「治まる」が妥当でしょう。
このように、癒やし系といった言葉が意味するようなニュアンスは、本来の「癒やし」とはちょっと違います。
「人々を癒やしたい」を突き詰めると・・・
必ず、壁にぶつかります。
癒やしを求めている人は、心・身体に何かしらの不調を抱えています。
その不調を取り除いてあげたい・・・
治してあげたいと思うのは自然なことです。
ですから、リラクセーションを追求されている方の多くは、身体に関する勉強をします。セミナーもたくさん開催されています。ですが、実際問題、現実は厳しいでしょう。
最終手段として資格取得のために学校にいくという選択もありますが、時間もお金もかかりますし、人生を左右する大きな決断ですから、あきらめる人の方が多いのではないでしょうか。
人を癒やすということを、一人で抱え込む必要はないし、抱え込むことはできない
人は一人では生きていけません。
生きるということは、社会の中で生きるということです。
自分自身の存在意義や個性は、まわりの環境がなければ無意味です。
世界は誰かの仕事でできている。
これは少し前のテレビCMでのキャッチコピーですが、人ひとりを癒やすためには、多くの人の力が必要なのです。
専門職の人はどうしても、なんでもかんでもやりたくなってしまいがちです。「専門」職なのにです。
これは、見てる世界・景色が狭いせいではないでしょうか。
なんでも抱え込もうとすれば、たいてい失敗・挫折してしまいます。
自分の無力さを知ることは素晴らしい
誰もが、自分で自分を褒めたい欲があります。
頑張ったから、できた!
自分のおかげで、うまくいった!
私ってすごい!
・・・これを仕事でやってしまうと危険です。
仕事は自分でなく「人のため」にするものです。
仕事で得られるものは自分のもの。
自分のためにするのは仕事ではありません。
何をやってもうまくいかないのは必要以上に自分を大きく見せたいから
挫折が人を成長させる、これは正しいと思います。
これは、自分自身の無力さを受け入れる、ということではないでしょうか。
こんな無力な自分でも、支えてくれる人がいる、頼りにしてくれる人がいる。
そう思えた時、人への感謝の気持ちが生まれます。
そして、相手が自分よりも大きな存在に感じるはずです。
人への感謝の気持ちがあれば、自分のすべきことがわかる
ありがとう・・・・というのは感謝ではなく、お礼です。
感謝とは、あって当たり前のことに対する気持ちで、お礼は人にしてもらったことに対するリアクション。
感謝の気持ちを持つことは、人の気持ちを理解するということなのです。
私たちひとりひとりがすべきこと
自分自身の力・能力をきちんと把握して、できる限り最大限の正しい努力をする。
それだけでよいのです。
つまり、最善を尽くすということ。
正しい努力をすれば、自分自身で大切なものが明確になり、今まで見えなかった人のよいところが見えてきます。
ただし、間違った努力は報われません。
正しく努力すれば、必ず結果はついてきます。
では、正しく努力するには何が必要でしょうか?
それは「考え方」です。
技術・スキルではありません。
知識・情報でもありません。
見たり聞いたりした情報、触れて感じたことの中にヒントはあります。
「考え方」は教わるものではない。
ここでいう「考え方」とはあなた自身のあなた独自の考え方です。
あなたが導き出すものです。
人を癒やすために何をすればいいのか、どんな技術・知識が必要なのか、そして、自分でできることは何なのか?それをきちんと把握しなくてはいけません。
癒やしに関わる様々な業種があります。
それぞれが役割分担をするべきと思いませんか?
鍼灸・マッサージ院として当院が行なっている「癒やし」とはフィジカル面、特に筋肉の問題の解決です。
当院ではリラクセーションの提供はできません。
痩身や美容効果のある施術もできません。
それらはその道のプロがやるべきです。
当院は、筋肉のプロフェッショナルとして、首肩の慢性的なコリを治すために、具体的に何を考え、何をしているのか、をお伝えします。
あなたが鍼灸師でしたら、きっと鍼灸師の持つ可能性が広がるはずです。
あなたが鍼灸師でなくても、鍼灸師にできることが理解できるでしょう。
そして、あなただけの「癒やし」を構築する上での「あなたの考え方」のヒントになるはずです。
Study Sessionプログラム
私たちは、肩こりをこう治す
- 肩こりの定義
- 肩こりの原因
- 肩こりの病態生理学
- 肩こりの評価法★
- 肩こりを改善する方法(施術プラン・治療方法)
全て現代医学に則った内容となります。東洋医学的な内容やスピリチュアルな内容は一切ございません。
このページに記載してある「人はどう生きるべきか」といった自己啓発的な内容は本講演では触れませんのでご安心ください。具体的な内容のみとなります。
内容は若干変更となる場合がございます。
日程 | 2018年11月22日(木)17:30開場 18:00-20:30 |
---|---|
講師 | 丸山太地(株式会社肩こり研究所 代表) |
場所 | 鷹番住区センター 第1会議室 東京都目黒区鷹番3-17-20 東急東横線学芸大学駅 西口徒歩3分 |
受講資格 | 資格は特にございません。
医師・理学療法士・鍼灸師・あん摩指圧マッサージ師・柔道整復師をはじめとした医療従事者ならびに、目指している学生、リラクセーション・整体・トレーナーといった人の身体を良くするために仕事をされている方向けの内容です。 |
費用 | 一般 3,000円 学生 2,000円(当日学生証をご提示ください) ※飲み物をご用意してます |
参加方法 | 先着順となります。 参加を希望される方は、下のボタンを押してメール送信してください。
定員になり次第締め切りますのでお早目にお申し込みください。 |
TOPページに戻る:肩こりや首こりの治療や解消なら専門情報サイト肩こりラボ
執筆者:丸山 太地
Taichi Maruyama
日本大学文理学部
体育学科卒業 東京医療専門学校 鍼灸マッサージ科卒業
上海中医薬大学医学部 解剖学実習履修
日本大学医学部/千葉大学医学部 解剖学実習履修
鍼師/灸師/按摩マッサージ指圧師
厚生労働省認定 臨床実習指導者
中学高校保健体育教員免許
病院で「異常がない」といわれても「痛み」や「不調」にお悩みの方は少なくありません。
何事にも理由があります。
「なぜ」をひとつひとつ掘り下げて、探り、慢性的な痛み・不調からの解放、そして負のスパイラルから脱するためのお手伝いができたらと考えております。