鍼灸師の皆さまへ
現在、日本には約17万人の鍼灸師がいます。
「肩コリは治ります」
17万人の中で、こう言い切れるセラピストはどれくらいいるでしょう。
肩こりを治すということ、それは凝りをほぐして一時的な症状の緩和をすることではなく、治療を必要としない体にかえることです。
もちろん凝りをほぐすということは大切なことですし、気持ちの良いマッサージも必要です。
ですが、肩こりを治したいと願う患者さんに対しては、それだけでは応えられないという現状が実際のところあるのではないかと思います。
治したいという気持ちを強くお持ちのセラピストの方と当院が培ってきた技術・見解・未来を共有できれば幸いです。
Study Sessionプログラム
学校では教えてくれない肩こりを改善する方法
- 肩コリの定義
- 肩コリの原因
- 肩コリの病態生理学
- 肩コリの評価法
- 肩こりを改善する方法(施術プラン・治療方法・セルフケア)
- 肩コリ ラボの施術技術紹介(IDマッサージ・3D鍼・運動療法)
全て現代医学に則った内容となります。東洋医学的な内容はございません。
内容は若干変更となる場合がございます。
学校では、凝りのほぐし方は教えてくれても治し方は教えてくれません。
鍼をうつ、灸をすえる、揉みほぐすという従来の鍼灸・マッサージだけでは、一時的な緩和はできても慢性的な肩こりを治すことは極めて困難です。もちろん運動療法のみでも困難です。
では、何をすればよいのか?
肩コリの根本治療において肝心なことは、何をするか?ではありません。
患者さん個々によって異なる原因を見極めること。これが最も大切なことです。原因を見極めた上で、一貫した方向性をもって鍼灸・マッサージと運動療法を組み合わせることができれば根本治療は可能です。
根本治療の第一歩は、まず患者さんの「病態の把握(見立て)」、そして「施術プラン(内容や頻度)」です。これを実践するための大前提として、そもそも肩コリとはどういった状態なのか(定義)、そして肩コリ発症のメカニズム(原因)を身につけている必要があります。
近年の研究により、慢性的な肩コリは単なる筋疲労や血行障害ではないということもわかってきています。第1回となる今回は肩コリ治療の土台となる部分を解説します。受講後は「肩コリ」がこれまでとは違ったものにみえてくるでしょう。
理論の元、然るべきアプローチをすれば、肩こりを治すことは誰にでも可能なことです。
多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
次回は、2018年11月中の開催を予定しております。